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ヴェネツィア ときどき イタリア

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出るものは追わず・・・

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ロンドンは入国審査が厳しい。
シェンゲン条約のある欧州のほとんどの国では、イタリアから旅行する場合にパスポートの提示さえ必要ないことが多いのだが、ロンドン(イギリス)では、日本と同じような立派な入国審査がある。
その窓口が、当然と言えば当然、不当といえば不当に、EU圏内国民とそれ以外、とに分かれているのだが・・・。




数年前にロンドンに行ったときに、やはりそのチェックの厳しいのに驚いた。帰りの便のチケットの提示を求められたり、入国カードに英国滞在中の住所を書く欄があるのだが、それを証明するものを求められたりした。そのときは、一緒に行ったイタリア人の友人が全部それらの控えを持っていて、EU圏内の国民とそれ以外とで違う窓口に並んでいたからかなり困った。さらに所持金を聞かれ、それが滞在日数に対して少ないと言われ、カードを使うから、と言ったら、そのカードのコピーまで取られてようやく解放された。
(しかもコピーするからと言って、カードをどこかへ持っていってしまうものだから、こわいのなんのって・・・)

今回は、ネットで予約したホテルも帰りの便も、どちらもきちんとプリントアウトしたものを持っていった。(見せる段階でそれがイタリア語であることに気がついた。)

お金については今回は聞かれずにほっとしたが(やはりあまり持っていなかった)、「目的は?」と聞かれ、待ってました!と、sight seeing(観光)と答えると、具体的に何を見るのか?と。
ただでさえつたな過ぎる英語、ここはごまかさずに正直に答えるのが一番よかろうと、「今晩、ロイヤルオペラハウスにバレエを見に行きます」。
・・・あ、でも、チケットを見せろと言われると困るので、「ロンドンに住んでいる友人がチケットを取ってくれています」と言ってから、われながら、しまった、墓穴をほったかな、と思った。家族とか友人とかがいると、そのまま不法滞在を続けるのではないかという疑いで、向こうとしてはイヤなパターンだから。
「その友人とは、つまりボーイ・フレンドですか?」きた!「違います」。
「ボーイ・フレンドでもないのに、バレエのチケットを取ってくれるんですか?」・・・「それはold friendだからです。」(・・・っていうか、そんなのあなたの知ったこっちゃないでしょうが・・・)

そうしてようやく、英国への「入国を許可」された。

それだけやっておきながら、不思議なのは、出国の審査がないこと。
今回は、ロンドン滞在、実質24時間以内でヴェネツィアに帰ってきたのだが、ふと気づいてみると、ヴェネツィア行きの飛行機に乗るのに、出国審査というのがどこにもない。
・・・EU市民はともかく、こちらはそれこそ、そのまま「不法滞在」していることにならないのか?と思うが、去年はどうだったんだっけ?と自分のパスポートを見ると、やはり英国入国のスタンプだけあって、出国はない。
どうやら、入るものには厳しいが、出るのはどうでもいいらしい。

ヴェネツィア空港は、イタリア国内やEUの他の国から到着した場合は、そのまま出口に直行だが、英国からの便で到着すると、全員、入国審査を通る。
どう見てもEU以外の市民は私しかいなかったので、窓口が開いているかどうか心配したが、なんと窓口は全世界市民共通だった。・・・へんなとこ平等で好ましいというか・・・。
そして、一言の質問をされることもなく、バンッ!と勢いよく入国のハンコだけ押されて、無事にイタリアに「再入国」した。

24 aprile 2010
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by fumieve | 2010-04-25 09:19 | 異国の旅
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