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ヴェネツィア ときどき イタリア

fumiemve.exblog.jp

天と地と

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友人たちとの食事も、食べるだけ食べて途中退出し、先日のパブにかけつけると・・・そこには誰もいなかった(笑)。
おお~い、同邦の友よ!
ここはテレビが2台あるので、入口近くのTVでオランダ×カメルーン戦を、奥のTVで日本×デンマーク戦を見せていた。
試合はすでに1-0で日本がリード。
とりあえず1人でギネスを飲む。そこへ、韓国人の男の子が1人。英語で話しかけられたが、今一つコミュニケーションできず・・・さらに、どうやらデンマーク人らしき観光客カップル。でも、こないだのオランダほど、盛り上がらない。




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人が少なかったおかげで、かえってじっくり見たが、そういえばこんなに真面目に(?)見たのは今回初めて。イタリア人の実況&解説が、日本について、
「インテリジェンスで」「たいへん組織の整った」「疲れを知らない」「すばらしい」「ファンタスティックな」チーム、「(この大会中に)成長し」、また「よく機能している」。見ていると確かにその通りなのだが、そう言われるとやはりうれしい。

途中でかけつけてきてくれた友人たちと、最後はほとんど空になったグラスで乾杯した。

そんな私たちに、さきほどの韓国人の男の子がひそかに(?)カメラを向けていた。ひょっとして、韓国語のブログか何かに「ヴェネツィアで代表の勝利を喜ぶ日本人たち」とかいうタイトルで出てしまうのかも知れない(笑)。

一方、数時間前に、スロヴァキアに3-2で負けたイタリア。
まあ、1勝もせずに案外3分けでリーグは通過して、ようやく1勝して8強くらいには入るんだろう、と思っていたが、こちらは逆にまさかの敗退となってしまった。
優勝した4年前には、神様とも皇帝ともつかぬ扱いで崇められた同じ監督が、この1年はたたかれっぱなし。試合終了後の会見では、「すべての責任は私にある」。
プレーをするのはあくまでも選手たち。だが、とくに団体競技において、監督の役割は大きい。技術や戦略はもちろん、個性豊かな選手をあるときはどうなだめ、どうまとめ、チームとしての力を最大に引き出すか。
「(選手たちに)うまくモチベーションを与えることができなかった」。
4年前はといえば、イタリア国内のリーグで八百長問題が発覚、スキャンダルに揺れに揺れて、かえって対外では団結して力を最大限以上に発揮したのだから、皮肉だ。
思えば、次の代表監督が既に決まっているのも、変な話。

「勝ちに行く」気持ちが日本よりも、そして4年前の自分たちより薄かった。まさかの結果には総がっかりのイタリア人たちも、でも実はわかっていたのではないかと思う。

24 giugno 2010
by fumieve | 2010-06-25 08:57 | 観るスポーツ
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