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ヴェネツィア ときどき イタリア

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中世の名残を味わう、サン・ダニエーレ散歩

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イタリア北東端、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州にある、人口8,000人強のサン・ダニエーレは、小さいながらも、イタリアの典型的な「町」のかたちをしている。




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ウディネからバスに乗って、約45分。すでに小麦色の穂をいっぱい出したとうもろこし畑がほとんど、ときどき町の中を通っては、最後に急にぐっと坂を上って到着したところにある。バスを降りてから、Centro(チェントロ、町の中心部)の標識に従って、さらに坂道を上がって最初に目に飛び込んでくるのがドォーモ(Duomo、大聖堂)。

そして、そのすぐ隣に接しているのが、旧・市庁舎(Antico Palazzo Comunale)。これは15世紀の建物、ロッジャ(Loggia)と呼ばれ、これはかつてこの町が自治都市であったことを示している。

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屋根付きで壁に囲まれた2階部分にいわゆる市庁舎としての政務室や会議室があり、その下、アーケードに囲まれたオープンな空間は、市民(全員)が集って討議や採決をするための場所だった。中世自治都市の「民主主義」の象徴であり、北イタリア一帯の多くの町に見られる。ロッジャまたはブロレット(Broletto)という名のついたところも多く、その場合、外側に階段がついていることが特徴。

その脇を通って坂を上りきったところ、右側に「14世紀の家」(Casa del Trecento)。

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その横の路地の向こうには、サンタ・マリア・デッラ・フラッタ教会(Chiesa di Santa Maria della Fratta)。

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14世紀の建物、中は残念ながら、完全に新しく直されてしまっているが、中央祭壇の右側に、かつてのフレスコ画が。

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ルオーのような、太い輪郭線でしっかりと描かれた聖母子もなかなか興味深いが、それよりもさらに、狩の場面なのか何なのか、鳥が何羽も描かれているもう1つの「絵」のほうが余計に気になる。
ローマの床モザイクなら、あってもおかしくないような図柄だが、教会で、かつ、フレスコ画でこんなのはかなり珍しい。もちろん何か大きな絵の一部分だったのだろうが、いったい何だったのだろう?

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町の中にごく平然と、「オーストリア」の標識。

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その矢印の先にあるのは、Portonàt(ポルトナット)。町の城門だが、外側に出て、そこにあった説明の看板に、ビッグ・ネームが出てきて思わず驚いた。

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1人めは、アクイレイアの総大司教だったジョヴァンニ・グリマーニ。16世紀初めのヴェネツィアで古代彫刻の一大コレクターとして知られたグリマーニ兄弟は、今は美術館化しているパラッツォ・グリマーニ(Palazzo Grimani)を建てた。
この城門は、1511年、そのジョヴァンニ・グリマーニの命で、古いものから建てかえられた。
そしてもう1人。当初、この城門はパッラーディオが設計したらしい。もっとも、実現の段階ではそれを基本にかなり応用した、とある。

だが、この町の一番の見どころは、実はまだ別にある・・・。

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(続)

30 luglio 2010
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by fumieve | 2010-07-31 09:00 | ほかのイタリア
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