「旅」で紹介されたカステル・ティロロ(Castel Tirolo、ティロロ城)を下に眺めつつ、ロープウェイで上へ。到着したところ、Hochmuthは標高1361m。ちょうど、谷と谷がぶつかったところにできたメラーノの町が眼下に広がる。
上にのぼる、花畑の横の石段に誘われ、とりあえず、あのお店のあるところまで行ってみよう!・・・と言っていたのだが・・・。
実は、登りがきついのはなんとここまで。あとは、ほとんど平坦な「メラーノ上空コース」が約1時間、とある。お天気もいいことだし、それなら歩いてみようか、だめそうだったら途中で引き返してくればいいし、と言って歩き始めてしまったのだった。(トレッキング・コース24番)。
ずうっと、ものすごい崖の上を歩いているのだが、確かに、道自体はほとんど上下なし。舗装してあるわけではないが、きれいに整っていて歩きやすい。なにしろ私なんて、さすがにサンダルではないがトレッキング・シューズでない普通の運動靴だし、肩にはふつうの町歩き&仕事用の大バッグ。そして手にはカメラ。
いくつかあるコースの中でも、さすがに一番簡単な道だけあって、小さなお子さんや犬を連れたご家族、かなり年配のご夫妻、いろんな方がそれぞれのペースで歩いている。足元はさすがに、ほとんどみなトレッキング・シューズだが、それが新品な人も結構いておかしい。
また、最近のはやりらしい、ノルディック・ウォーキング用のストック(スキーのストックと似ているが持ち歩きに便利なように折りたためる)を持っている人も多い。
その中でも私の町歩きスタイルはさすがにちょっと「変」だが、それでも全然問題なく歩ける。何よりも、山道を歩く、その気持ちのいいこと!
混み合うほど人が多すぎず、といって、不安になるほど人がいないわけでもなく、ちょうどいい。そして、いい具合に、ちょっと見晴らしいのいいところにはベンチがあって、お水を飲んだり、お弁当を食べたりする人がいる。
ずうっとメラーノの町を左下に眺めながら、取り囲むように歩く。
最後は少し、落葉松林の間をぐぐっと上って・・・
レストハウスに到着。Leiteralm、標高1522m。
ここから、またさらに、いろいろなコースに分かれている。もう少し先まで行くと、別のリフトがあって、ほかの町に降りていくこともできるらしい。
残念ながら先を急ぐ私たちは、もときた道を戻って、ロープウェイでまたティロロの町に下りた。
ロープウェイ、および各コース詳細は、
www.seibahn-hochmuth.it
***ドイツ語ができる方に質問:山道を歩いていて、すれ違うときにドイツ語圏の方々が、"Sktz!"というような音の言葉を発するのですが、何と言っているのか、ご存知の方はぜひ教えてください。hi, とかhelloとか、もしくは、おつかれさま?がんばって?・・・みたいな意味だと思うのですが・・・。
19 ago 2010