ブログトップ

ヴェネツィア ときどき イタリア

fumiemve.exblog.jp

巨人退治のダヴィデ、水攻めに サルーテ教会隣で火事

a0091348_8221537.jpg


(写真は、www.gazzettino.it より)
おとといの深夜、友人から電話があった。
サルーテ教会の隣、現在修復工事中の「セミナリオ」で火事があって、たくさんの消防や警察が出ている、と言う。その時間には既に火は消えているようだったものの、煙がすごいのと、ひどいときは対岸から炎が見えていたらしい。




水の上に浮かんでいるようでいて、消防などの足回りの悪いヴェネツィアでは、火事はほんとに怖い。ちょっとした遅れやミスが、大惨事につながりかねないし、そもそも、どこをとっても文化財だらけだから、火の元の管理が厳しく、そのために、本島の中では、ピッツェリアで薪窯を使うことが禁じられているくらい。

今回の火事は、幸い、人家への大きな被害はなかったらしいものの、誰もが心配したのは、サルーテ教会そのものと、その中の文化財各種。
31日付のコリエレ・デル・ヴェネト(Corriere del Veneto)などによると、不幸中の幸いで、火は教会のほうには移転しなかったものの、消火のための水を、教会のほうでもずいぶん浴びてしまったらしい。そしてとくに、サグレスティア(Sagrestia、聖具室)の天井から下に水が漏れ、天井に飾られていた、ティッツィアーノの「ダヴィデとゴリアテ」がその大量の水をかぶった、とのこと。その量、およそ2,000リットル。
これもまた、不幸中の幸いで、これは油彩だったために、目に見えて目立った損傷はないそうだが、とりあえず外して、必要な修復措置が取られることになった。直接被害を受けていない「カインとアベル」、「イサックの犠牲」の2点も、お隣の工事が終わるまでこの位置から外され、当局の監視下に置かれることとなった、とのこと。

あれらが万が一、炎にまみれていたら、と思うとぞっとする。
しばらく見られないのは残念だが、やはり万が一のことを思うと、少なくとも避難させておくほうが絶対にいいだろう。

a0091348_8242613.jpg


31 agosto 2010
[PR]
by fumieve | 2010-09-01 08:17 | ヴェネツィア
<< 第67回 ヴェネツィア映画祭、開幕 ビッラ・ヴェネツィア、ヴェネツ... >>