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ヴェネツィア ときどき イタリア

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生ハムだけじゃない! サン・ダニエーレのお宝

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紹介がすっかり遅くなってしまった。

サン・ダニエーレに来たら、もう一度、絶対にこれを見たいと思っていた。
インフォメーションで、「フレスコ画の・・・」と言ったら、それだけですぐにわかった。
サンタントニオ・アバーテ教会。




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ピアノ・コンサートに、新刊書紹介。入口にはそんな看板が立っていた。現在は、市民のためのちょっとしたホールとして使われているのだろう。
入場料も取らなければ、監視の人すらいない。

この教会の、もっとも古い記録は、1308年。一度地震で崩壊したあと、1441年、もとの形を生かしつつ、あらためて新しい教会が建てられた。
屋根の下側の装飾が完成したのが1469年、1470年にはゴシック調のファサードが完成する。

現存するもっとも古いフレスコ画は、14世紀後半のもの。左壁、キリストの物語の場面(キリスト生誕、東方三王の礼拝、エジプト逃避)。

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そして、聖エレナと聖十字架は1405年。

窓のステンドグラスは1487年。

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1497年、マルティーノ・ダ・ウディネ(Martino da Udine)、通称ペッレグリーノ・ダ・サンダニエーレ(Pellegrino da San Daniele)は、内部全体のフレスコ画による装飾を一任される。
ペッレグリーノ・ダ・サンダニエーレは、1467年、その名の示す通り、ここ、サンダニエーレに生まれた。1547年にウディネで亡くなるまで、主にここフリウリ地方の中で活躍した。言ってみれば、地元のみで知られた地方画家だが、これが結構すごい。

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1500年をはさむこの時代は、ヴェネツィア絵画の黄金期。だから、直接・間接、そのヴェネツィア派の影響を受けているのは明らかで、ジョルジョーネやイル・ポルデノーネ、セバスティアーノ・デル・ピオンボらをほうふつとさせる絵がたくさんある。だが、年代を考えるとむしろ、彼らよりむしろ、先を行っていると言えるかもしれない。

一部、キリストの幼年時代の場面については、修復のためここから剥がされ、現在は同町の美術館(Museo del Territorio di San Daniele)に展示されている。

これだから、イタリアの小さな町めぐりはあなどれない。

Chiesa di Sant’Atonio Abate
Via Garibaldi
San Daniele del Friuli

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14 settembre 2010
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by fumieve | 2010-09-15 07:57 | ほかのイタリア
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