忙しくしているうちに、ファッション・ウィークも昨日で幕を閉じてしまった。
期間中、2回ほどミラノに行ったにも関わらず、今回は2度ともタッチ&ゴーみたいな状態。野外ショーのあったはずの、ドォーモ前のスタンドの写真だけ辛うじて撮って、あとは何だかほとんど何もできない&見ないまま。
(ちなみに、スタンドの向きが
昨年と違うのは、おそらくモデルの写真を撮るときに、バッグにドォーモが入るようにするためだろうと思われる・・・)
終わってからばたばたと、新聞やWebを慌ててチェックする、なんだか後手後手な日々・・・。
ざっと、ほんとうにざっと目を通したところ、来年、2011年春夏ものの全体の傾向は、なんといっても「フェミニン」。まず、ピンクやレモン・イエロー、ペパーミント・グリーンにヴァイオレットなど、明るい色使いが目を引く。それも花柄などのプリントものの、シフォンやオーガンジーなどのやわらかく透ける素材をたっぷりと、寄せて。
フェミニンな透ける素材といえば、レースも引き続き好調。もともとはフォークロアになりがちなフリンジも、皮やシルクなどの素材で作ると、エレガントでこれもフェミニンなアイテムに。
そんな中間色とゆるめラインが主流を占める中、さすが、圧倒的な迫力で自己を貫くのが、やっぱり大御所たち。
ジョルジオ・アルマーニは「青」をテーマに。そのラインはエレガントでセクシー。
一方、「白」で統一したドルチェ&ガッバーナは、キュート&エレガント。
究極に対称的で、なのにどちらもエレガント。どちらも、「らしく」、それぞれの原点を忘れないスタイル、それでいて、毎回毎回新しいデザインを生み出しているのだから、すごい。
そしてそのどちらも、セカンド・ブランドにあたるエンポリオ・アルマーニやD&Gでは、もう少し「その他大勢のなす主流」に迎合するラインを出している。
個人的には、アルマーニもドルチェ&ガッバーナも縁遠いけど、女が美しく装う楽しさを思い出させてくれるミラノ・コレクションは、やっぱり目が離せない。
(ショーの写真はすべて、www.repubblica.it より拝借)
29 settembre 2010