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ヴェネツィア ときどき イタリア

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「古」オステリア・デル・モーロできのこ三昧! ポルデノーネ

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この町並みを見て、否が応にも期待がかかるのが食事。

しつこいようだが、この日の目的はあくまでも映画だったから、食事処などもまったくノーチェック。だいたい、ヴェネツィア映画祭のときなど、いつも食事は時間も場所もなくて、期間中、まともなものを食べるのはほとんどあきらめている。

だが、ヴィットリオ・エマヌエーレ通りから、ふと路地をのぞいたところに、何やら気になる看板。外に貼りだされてあるメニューを参考までに見ると、そんな町の真ん中のお店にしては値段も悪くない。18時前から、店員さんがキビキビっと準備をしているのも気持ちがいい。
・・・予定変更。
夜は19時から開いていることを確認して、Jean Darlingさんの講演のあと、夜の部が始まる20:30までに、何かパスタ1品でも食べに来よう。




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テーブルを確保して、メニューを見て・・・
再度予定変更。
どうせパスタを待っている間に、軽く前菜も食べてもいいのではなかろうか?

・・・で、出てきたのが、全然軽くない、「きのこのミックス」。

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本日のメニューの中で、「きのこのミックス」というところまでしか読んでいなかったのだが、どうやら、ポレンタ(polenta、とうもろこしの粉を練ったもの)添え、チーズがけ、というものだったらしい。
でも、日が陰って急に空気が冷たくなるこのころには、こういう温かい前菜も胃にやさしくておいしい。

そしてパスタは・・・。

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メニューを見て、思わず清水の舞台からえいやっと飛び降りてしまった。白トリュフ(tartufo bianco)のタリアテッレ(tagliatelle、幅広麺)。
さっと茹でたあと、オイルをからめるためであろう、フライパンに入れられた麺と、トリュフの塊が登場。もう、それだけであの香りが漂ってくる。目の前で、これでもか、これでもか、これでもか・・・とふんだんにトリュフが削られていく。・・・ああ・・・この時点ではすでに、香りに圧倒されて頭がくらくらしてくる。

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「香り松茸、味しめじ」。日本では秋の味覚をこう言うけれど、イタリアではさしずめ、「香りトリュフ、味ポルチーニ(porcini)」だろうか。だが、ポルチーニは味もいいけど、香りも抜群。もっとも、松茸だって、やっぱり味もおいしいと思うのだが。いや、だいたい香りだって、味にとって非常に重要な要素の1つなのだから。

トリュフは確かに、それ自体がものすごく味わい深いものではないかもしれない。
だが、こうしてシンプルなパスタにふんだんにかけていただいて、やっぱりそれがおいしいのだから、たんに香りだけの見かけ倒しとは言えないだろう。
イタリア料理で言うならパルミジャーノなどのチーズ、日本で言うならば鰹節。香りはもちろん、「出汁」になるほどの味がぎゅっと詰まっている、そうでなければ、味の決め手とはる「ふりかけ」にはなれない。
・・・なあんて考えつつ、少し厚めに削られたトリュフを、それだけで味わってみる。
ほろほろと口の中でくずれるトリュフは、そう、きのこと言うよりは、チョコレートとかチーズとか、そういう感じ。・・・ああ・・・やっぱり幸せ(笑)。

はちきれ寸前のお腹をなでつつ、ここでもう一度予定変更。
・・・だって、ここまできたら、デザートだっていただいてみたほうがいいのではないだろうか?

いくつかあった中から選んだドルチェは、カタルニア風クリーム(crema catalana)。

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平たく言うとプリンとか、クリーム・ブリュレのようなもの。だが一口食べて、濃厚な卵の味にびっくり。だが、見た目ほど甘すぎるということもなく、ただひたすら、卵が濃い。

こじんまりとした店内、ちょっとした小物もさりげなくかわいくて素敵。そして、奥の奥まで席があって、意外と広い。一番奥はちょっとした個室になっていた。

何より、お店のスタッフも全員感じがよく親切で、おいしい食事を一段とおいしくしてくれる。

La vecia osteria del Moro
Via Catello, 2 Pordenone
Tel. 0434 28658
www.laveciaosteriadelmoro.it
(日曜定休なので注意)

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10 ottobre 2010
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by fumieve | 2010-10-11 04:15 | ほかのイタリア
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