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ヴェネツィア ときどき イタリア

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地元イチオシ!オステリア・バラババオ

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地元の人々に最近評判だというお店、ヴェネツィアの中でも繁華街というか、ともかく観光客も多いところにあって、自分では全く入って見る気がしなかった。
一歩中に入ると、どう見ても地元のおじさんたちや、ゴンドリエーリ(gondolieri、ゴンドラ漕ぎ、複数形)で賑わっている。
ウィンドウにはお馴染みいつものヴェネツィア風おつまみ(前菜)。




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だから、まあヴェネツィアの、定番料理が出てくるのかな、と思いきや。

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なすのお団子。
通常は1皿2コのところ、この日は欠食児童4名だったので、4つにしてもらう。
お肉やツナなどを丸めて挙げたポルペッタ(polpetta、(肉)だんご)は、ヴェネツィアおつまみの定番。たまに「なす」を置いているところもあるのだが・・・これはなんと、さらにナッツが入っていて、完全にオリジナル。
・・・う~~~ん、おいしい。

こちらは、牛肉のカルパッチョ(carpaccio、生肉の薄切り)。

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ヴェネツィアを代表する画家の1人、ヴィットレ・カルパッチョ(Vittore Carpaccio)を記念して考案されたカルパッチョという料理は、もちろんヴェネツィアが発祥の地。今では、お魚のカルパッチョなどもあるけど、元々はお肉が正解。
そのヴェネツィア伝統料理に、季節のキノコとほうれん草。その時点で、かなりオリジナル。そして、一番上に乗っかっているのは・・・?
この地方の名物ポレンタ(Polenta、とうもろこしの粉を練ったもの)、通常はお鍋で練ったドロドロの状態、またはそれを一度冷まして固めて切って焼いた状態で出てくるのだが、これはなんと、薄切りにしてからっと揚げてある。いや~、こんなの初めて。

だが、一同をうならせた前菜は、実はこちら。

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タコのグリル、マッシュ・セロリ添え、バルサミコ酢をかけて
一見おなじみのタコ、ところがこれが、かる~くあぶってあって、見た目以上にかなり香ばしい。その美味もさることながら、なかなか珍しいセロリのマッシュがさわやかで、といってタコの風味を邪魔するほど強くなく、あくまで控えめ。
うーーーーーーーん!!!!!

否が応にも期待がかかるパスタは・・・?

まずは、
ふぞろいパスタ、帆立、バジリコとトマトのソース

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やさしくてあま~いトマト味、帆立がゴロゴロ入っているのもうれしい。ほんのり上品な味で、疲れた胃(ほんとか!?)にも優しそう。

そして・・・
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昆布ジメ????

・・・これがなんと、

巨大マカロニのイカスミソース、ブロンテのピスタチオとコロンナータのラルド添え

真黒に見えるパスタは、イカスミを練り込んだ黒パスタではなく、普通のパスタに見事にイカスミが絡んだ姿。
とりあえず、一口。
・・・うわあああーーー・・・・・おいしーーーーーい!!!
しっかり茹ったパスタに、惜しみなくカリカリに揚がったラルド(lardo、豚の脂身の生ハム)、やわらかく繊細なイカ、そしてピスタチオがうっすら塩味とポリポリ感を添える。味と食感のハーモニーが絶妙、かつ、完璧。

実はこのイカスミだけでなく、どのお料理も、ふつうのイタリア料理やヴェネツィア料理をベースにしていながら、こうして異素材を組み合わせて、ちょっとひねりの効いた味を生み出している。
特に、こうして書き並べると普通のようだが、イタリア料理の場合、肉は肉、魚は魚で、その味を混ぜないのが原則。イカスミに、エビやホタテは合わせても、ラルドを持ってくるアイディアはそもそも発想自体が斬新でさえある。

いかにも観光っぽい場所柄と、一転して、中のかなりディープな地元っぽさ。
そのどちらのイメージとも全く違う、いい意味で二重に裏切られる。
正直のところ、ここでこんな芸術的なものに出会えるとは全く思っていなかっただけに、余計に感激。

選びきれないデザートは、4種盛り合わせにしてもらって、少しずつ味見。

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左上から、時計回りで、
アマレット(amaretto、と言う名のリキュール入りビスケット)のセミフレッド(semifreddo、あまり冷たくないアイスケーキ)、とうがらしチョコレートのムース、ヴァニラのババロア、そして、チョコレート・タルトの梨ソース添え。

あああ~おいしいものをいただく幸せ、そして、おいしいものを囲んでのおしゃべりのさらなる幸せ。このお店、しばらく癖になりそう。

ヴェネツィアの第2劇場、マリブラン(Teatro Malibran)の斜め前。

Osteria Barababao
Cannaregio 5835-5838
Tel. 041 5221061

27 ottobre 2010
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by fumieve | 2010-10-28 08:35 | 飲む・食べる
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