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ヴェネツィア ときどき イタリア

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47年の歴史。チェゼーナといえば・・・

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ピアディーナ(piadina)。
地元の人はもともと、ピアーダ(piada)またはpidda(ピッダ)と呼ぶ、ぴったりと平たく、まんまるに焼いたパンは、チェゼーナのみならず、広くロマーニャ(Romagna)地方の名物なのだが、その道(?)の方々には、ピアディーナといえば、まずこのチェゼーナがよく知られているらしい。




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世界遺産の図書館のある町チェゼーナ、こじんまりと美しい町チェゼーナを歩いていると、ところどころ、車道の角などで、小さなほったて小屋に出会う。これがみんな、そのピアディーナ屋さん。

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パンを焼くほんのりいい匂いと、何より、次から次へとひっきりなしに人が来るので、すぐにそれとわかる。それも、チェゼーナはそれほどの観光地でもないから、買いに来るのはほぼ100%地元の人。

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まるいパンを2つに割って具をはさんだもの、

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あるいは丸めて具を巻き込んだもの、

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クレショーネ(crescione)といって、巨大な餃子のように縁をくっつけたもの・・・

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など、いわばファストフードとしてのピアディーナを買いにくる若者たちも多いのだが、なるほど、さすが、と思うのは、案外近所の人々が、夕飯のパンとしてのピアディーナを買いにくること。近所の主婦らしき女性が、5枚とか10枚とか、「素」のピアディーナを買って、おそらく夕飯の支度があるのだろう、慌てて去っていく。

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お店のほうも、そんなお急ぎなお客さんのことも心得ている。ここで種から焼いているから、ほんとなら、すぐに食べるなら、そこで少し待ってでも焼き立てを食べた方が断然おいしいのだが、ちょっとお客さんの切れた時間などに、「素」のピアディーナのほか、いくつか売れ筋の商品などは予めどんどん用意して、ドライブスルー状態でさっと買ってさっと帰りたい人にも対応できるようにしている。(その辺の気のききようがまたチェゼーナらしい。)

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地元の伝統的な料理、もともとはどちらかというと貧しい農民たちのパンだったピアディーナを、こんなふうにストリート・フードにした、最初の発案者というのが実はこのお母さん。(壁に貼ってあるコピーは、当初の彼女の姿、らしい。)
そのアイディアがあたって、今ではこんな風にチェゼーナのあちこちにピアディーナ屋さんがあるのだが、そういえば、最初のお店と言っても、特別大きいわけでもなく、チェーン店になるわけでもなく、毎日淡々と、お父さんとお母さんがピアディーナを焼いて、売っている。

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イタリアン・ファストフード定番ともいえる、ハム&チーズもおいしいけど、ここのお勧めは、サルシッチャ(sarsiccia、粗挽きソーセージ)&ズッカ・エ・パターテ(zucca e patate、かぼちゃとじゃがいも)や、サルシッチャ&ヴェルツェ(velze、ちりめんキャベツ)のクレッショーネ(crescione)。

紙のように薄く焼いたレンツォーロ(lenzuolo、シーツのこと)は、パリパリとスナック気分。

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もう47年もやってきたんだよ、そろそろ引退だよ、というお父さん。お子さんは残念ながら後を継がないそうで、日本人でもいいから、やりたい人がいるなら譲るよ、と。
いえいえ、そんなこと言わず、ぜひともまだまだ頑張ってもらって、またチェゼーナにきたときにはやっぱり、お父さんとお母さんの焼き立てピアディーナが食べたい。

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この近くの出身であるこの方は、記事によるとすでに渋谷でおいしいピアディーナ屋さんを見つけているらしい。

Rosanna Smeraldi
Viale Mazzoni, 34 Cesena

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7 febbraio 2011
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by fumieve | 2011-02-08 21:45 | ほかのイタリア
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