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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ヴェネツィアのカルネヴァーレ2011

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あっという間に、もう2月も下旬に入っている。
2月のヴェネツィアといえば、カーニバル。(イタリア語でCarnevale、カルネヴァーレ)。

ところが今年は、復活祭が4月24日、と、ほぼ一番遅いパターン。
合わせて、カーニバル最終日にあたるマルテディ・グラッソも3月8日もかなり遅め。
ヴェネツィアのカルネヴァーレは例年に従って、2月26日から、と一度は発表されたのだが、観光業界も、観光客も、待ちきれない!ということになったのか、この週末(19, 20日)も、一部の行事を行うことにしたらしい。




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今年2011年はイタリア統一150周年として各地でさまざまなイベントなどが予定されているが、ヴェネツィアのカルネヴァーレも150周年を意識したらしく、「19世紀 感覚からシッシィーへ 女性の町」(Ottocento – Da senso a sissi - la città delle donne)をテーマとしている。(なんだかかなりわかりづらいテーマだが・・・)

5世紀に西ローマ帝国が崩壊して以来、初めてイタリア半島ほぼ全域を含むイタリア王国統一がなされたのが1861年のことで、したがって今年が「イタリア統一150周年」ということになるのだが、ヴェネツィア含むヴェネト州が併合されたのは、実は1866年のこと。(ローマはさらに1870年を待たねばならない)
そのせいなのか、どうなのか、とりあえず150周年については、お世辞にも、少なくともこのあたりでは盛り上がっているとは思えない。
さらに、映画などでもおなじみ、シッシィーの愛称で知られるオーストリア皇后エリザベートは、その美貌とエレガントな姿で今でも人気があるのは確かだが、そうはいっても、ヴェネツィアやトリエステにとってはあくまでも、要するにイタリア併合前の外国人支配者。イタリア統一を祝いつつ、その支配者側の皇后をテーマに掲げるっていうのは、なりふり構わなすぎでは・・・???

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まあそれでも、そんなわけで、公式サイトに、当時の衣装の解説などが、かなり詳しく出ているのはおそらく初めての試みだし、なかなか興味深い。何と女性の衣装(昼、夜)についてはそれぞれ、型紙までついている。

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ヴェネツィアのカルネヴァーレといえば、一番一般的で華やかなのは18世紀風の衣装だし、それ以上に、凝りに凝ったオリジナルなものは、このために1年かけて準備してくる!という人も多い。だから、この主催者の意図に、いったい誰がどれだけ乗るのは不明だが、面白い試みではある。
もう少し大々的なプロモーション、それも早い段階での宣伝ができていればよかったのではないかと思うのだが・・・。

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(写真はすべて公式サイト www.carnevale.venezia.it から)

20 febbraio 2011
by fumieve | 2011-02-21 08:25 | ヴェネツィア
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