先日、イタリアで唯一(?)の日本語情報紙、Comevaの2011年2月号を読んで、おおっ!と思わず声をあげてしまった。
昨年、
コネリアーノ城博物館を紹介したときに、中で展示されている絵の1つ、「最後の晩餐」の中でテーブルの上にザリガニのようなものがあるのが気になっていた。
ところがなんと、このComeva2月号で、カルドーニョ市在住フレスコ画家Yumiko Sakataさんが、「サン・ポーロの川エビ料理」というタイトルで、トレヴィーゾ県サン・ポーロ・ディ・ピアーヴェ市の教会内にあるフレスコ画の中に、ザリガニが描かれていることを詳しく解説されていた!!!
記事によると、ザリガニは、イタリア語でgambero di fiume =川エビと呼ばれ、ピアーヴェ川地方の郷土料理として有名なのだそう。
ほかにもピアーヴェ川沿いの町の教会の「最後の晩餐」でザリガニがしばしば見受けられるらしい。
ピアーヴェ沿いにあるこのコネリアーノも、だから例外ではないということになる。
キリスト教の宗教画は、決まった主題で同じような絵を繰り返し描いているように見えて、実はこんなふうに、時代や政治的・文化的背景をばっちり反映していることが多くて、それが楽しかったりする。レオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」も例外ではない。
Sakataさんはさらに、サン・ポーロにあるザリガニ料理の高級レストランも紹介されている。機会があったらぜひ試してみたいもの。
Comeva?のサイト:http://sites.google.com/site/comevaweb/
(そのうちこの2月号がバックナンバーとしてアップされるといいのだが・・・)
1° marzo 2011