休日の午前中。外のテーブルでおしゃべりをしながらゆっくりカプチーノを飲む人もあれば、中のカウンター席でカフェをぐいっと立ち飲みして、さっと出て行く人あり。
一方で、縦に長いウインドウをのぞいて、いくつかのお菓子を選んで、持ち帰り用にきれいにラッピングしてもらうのを待つ人は、それを受け取ると足早に去っていく。
これぞ、イタリアの小さな町の、パスティッチェリーア(Pasticceria)のあるべき姿。
初めてレッチェに来てすぐに、町をぐるりと散歩して、ちょっとお茶でもしようかと、たまたま座ったお店。
ほんとはカフェだけでもよかったのに、「レッチェの名物のお菓子って何?」と聞いたのが、この運命の出会いへの始まりだった。
その名もパスティッチョット(pasticciotto)、ちっちゃいお菓子、とか、お菓子なやつ、とかそんな意味のお菓子。素朴で、どこにでもありそうなものなのに、案外、ない。
ともかく「伝統的」なのはカスタード。このお店ではほかに、レモン・クリーム、松の実、ヌテッラ(nutella、チョコレート&ヘーゼルナッツのクリーム)もあった。個人的には、レモン・クリームはともかく、ヌテッラは生地に対して重すぎるので
は?と思うが・・・。
それにしても、思い出してみるだにおいしくて、ああ~どうせならもっといっぱい買ってくればよかった、と後悔している。
ほかのお菓子もおいしそう。
なかでもとくに、ジェラートはこんなにいろいろかわいいタイプがあって心惹かれる・・・。
Caffè Alvino
Piazza Sant’Oronzo 30, 73100 Lecce
Tel. 0832 246748
www.caffealvino.it