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ヴェネツィア ときどき イタリア

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写真展「カルカッタ 喜びの町の視線」、ピエタ展示室

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Calcutta. Sguardi dalla città della gioia
Spazi espositivi Istituto Proviciale per l’Infanzia “Santa Maria della Pietà”
Castello 3701, Venezia
21 gen – 31 gen 2012
15.00- 18.00

まず最初に、それぞれの写真の色の鮮やかさに魅かれた。

もちろんそこに、まだまだ残るカースト制度や子どもの労働問題、気が遠くなるほどの貧困や飢餓があるという現実から、目をそむけてはいけないと思う。




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だが、ヴェネツィア在住のカメラマン、マルタ・ブーゾ(Marta Buso)さんの写真はいずれも、明るく美しい。カルカッタの郊外、Pilhana地区。色鮮やかに塗られた壁を背景に、派手なプリントの生地を纏い、重ねて、こちらを向く女性たち。手をつないで、カメラの前に立つ子どもたち。彼らの生き生きとした笑顔と、大きな目と、優しい手の表情。それぞれ、ディティールにはたくさんの問題を暗示する要素がいろいろと写っていたりするにも関わらず、いい意味でそれを感じさせない。

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悲惨な場面や、恐ろしい現実、そんな写真を撮ろうと思えばいくらでも撮れる、だって、実際に、そんなことがそこここにあるのだから。でも、写真は結局、「何を撮りたいか」、なのだとマルタさんは言う。
問題点をあえて強調するような、そんな「リアルな」写真も必要なのかもしれないが、そこでも実は毎日ふつうの日常生活が営まれていて、こんなにすてきな笑顔があふれているということ、それもまた1つの事実。カルカッタに行って、自分がより衝撃を受けたこと、カメラに収めたいと思ったのが、この人々の元気な姿だったのだそう。

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この写真、まるでラ・トゥールの絵のよう!

ヴェネツィアではかえって珍しいほどの、明るく広々としたニュートラルな空間、カラフルな写真たちが宝石のように白い壁に並んだ。

*この写真展は、インドで貧困にあえぐ人々の支援をする非営利団体、Baloの主催で行われています。写真の売り上げは同団体の活動費に充てられるほか、募金箱も置かれているので、お立ち寄りの際はぜひ、ご協力お願いいたします。
(www.balo.it)

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24 gennaio 2012
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by fumieve | 2012-01-25 07:44 | 見る・観る
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