ナポリの本物のピッツァは、皮が厚めで、もちもちっとして柔らかい、ってことは知っていた。
が、ヴェネツィアあたりでは皮がうすーくパリパリのピッツァが主流だし、そのほうがおいしいお店が多く、私もパリパリの方が好きだと思っていた。そりゃもちろん、ナポリに行ったら、もちもちピッツァを食べるのだけど。
そんな嗜好をすっかり覆すような、大変なことが起きてしまった。
ヴェネツィアの、サンマルコ広場すぐ近くに開店した、ロッソポモドーロ(Rossopomodoro)。チェーン店らしく、ミラノなどイタリア各地どころか、JAPANとも書いてあるから、日本にもすでに出店予定のよう。
ピッツァの前に、絶対に食べてはいけない(でも食べてしまう)パン。
何が衝撃かって、実はヴェネツィア本島内では、火事防止のため、薪の窯が禁止されており、どんなにおいしいピッツェリアでも残念ながら電気、またはガスのオーブンを使うしかなかった。ところが、ここはなんと、薪の窯の許可を得ることに成功したらしい。
粉を練って、具を乗っけて焼くだけ、そんなシンプルなものだけに、ピッツァは材料と、それを扱う手が味に大きく左右する。そして、たった数分間のことだけなのに、薪による火で焼かれたものは、これはもう別の食べ物といっていいくらい違う。
それにしても、このもちもちの、ほんっとにおいしいこと!!!
これがほんとのピッツァというものだ!と言われれば、はい、そうですね、と降参するしかない。
(パリパリはパリパリで好きなので、あれは別の名前で呼ぶことにしようか・・・笑)
場所柄、観光客も多いのだろうが、ヴェネツィア人もこぞって通っているというからすごい。
大にぎわいだが、この立地にして店内もかなり広いのもありがたい。
こうして自分の写真を見ているだけで、またすぐにでも行きたくなってしまう・・・。うーん・・・。
Rossopomodoro
San Marco 404/408 (Calle Larga)
Tel. 041 3194930
www.venezia.rossopomodoro.it
28 feb 2012