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「真実の口」のもとで、気になる発見

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「真実の口」(La bocca della verita`)で知られる、ローマのサンタ・マリア・イン・コスメディン聖堂は、口に手を入れてニッコリと写真を撮って帰ってくるだけではあまりにも惜しい。

見どころはいくつかあるのだが、今回、ちょっと嬉しい発見をしてしまった。



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いろいろな見どころは、また別の機会に譲るとして、今回はフレスコ画について。

中央後陣と、同じように1/4円蓋を持つ両脇の小礼拝堂とが、8-12世紀のフレスコ画で飾られているのだが、まず、中央は、聖人たちに囲まれる玉座の聖母子の図。ちょっと見づらいが、この上の写真。

正面に向かって左もやはり聖母子像で、とくに、その下の段もマリア伝からの場面が描かれている。

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聖母マリアの像が繰り返し描かれているのは、同教会が、聖母に捧げられているから。

そして、嬉しい「発見」だったのは、右側。

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真ん中の、「神秘の羊」はまぎれもなくキリストのシンボル。
で、なんと、その羊を囲む、ぐるぐる巻きのブドウのつるが、私の大好きな、サン・クレメンテ聖堂のモザイクにそっくり!!!

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手元のガイドでは、このフレスコ画はどうやら11世紀のものらしいという以上のことはわからず。ローマらしい、だが、アプシスの半円蓋としては、ほかにあまり見かけない構図なだけに、わずか2kmほどしか離れていない聖堂が、新たにモザイクで後陣を装飾した際に、こちらを参照したことは疑いないだろう。このタイプが当時、人気だったのかもしれない。
「神秘の羊」の代わりに磔刑のキリストを起き、さらに渦巻きの中や周りにも動物や聖人たちを配置したサン・クレメンテは、これの発展形といったところか。

・・・これ以上の資料がなく、推察で書いているので、どなたか詳細をご存知の方はぜひご教示ください。

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9 apr 2012
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by fumieve | 2012-04-10 09:00 | ほかのイタリア
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