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ヴェネツィア ときどき イタリア

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お詫び~「クリムト」展のベートーベン・フリーズは複製

全く疑わなかった、といえば嘘になる。
仰天した、だからこそ、会場でもカタログでも、よーくよーく確認したが、どこにもそうは書いていなかった。

地元紙、ラ・ヌオーヴァのサイト(http://nuovavenezia.gelocal.it/)などによると、

ヴェネツィアのコッレール美術館で開催中の「クリムト」展で展示されている「ベートーベン・フリーズ」は精密な複製であり、本物はウィーンにて特別展中。

(参照:http://www.secession.at/klimt2012/index_e.html)

先日の紹介で、多大な期待を抱かせてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。

言い訳をすると、自分ではこれまで本物を見たことがなかったこと、が1つ。そして、冒頭にも書いたように、実は「ええっ、これがほんとにここに?」とかなりびっくりしたし、だからこそ相当疑って、私にしては再三確認をした。どこを見ても、「ベートーベン・フリーズ」の由来やすばらしさを語っていても、ではほんとに本物を持ってきたとしたら、その持ち出しに関して実務上の苦労もあったはずだが、それについては一切触れられていないのが、ちょっと妙だなとも思った。
だが、プレス・リリースの「出展リスト」にさえ、これについては「ベートーベン・フリーズ、1901-02年、・・・ウィーン、ベルヴェデーレ」と表記されていたから、これ以上は疑いようもなかった。

でもあなた、すっかり騙されたんでしょう、それで十分感動したんでしょう?と言われれば、はい、と素直に認める。でも、だからこそ、複製なら複製と、明記してほしかった。展示はそれだけすばらしかったし、複製とはいえ、写真複製ではなく手で描いたものだからその迫力は伝わってくる。質から言えばおそらく、本物に匹敵するものなのであろう。

ほんとうにいい展覧会だと思っただけに、怒り・失望・あきれ・・・何をどう言ったらいいかわからない。あえて繰り返し言うが、たとえこれが複製だとしても、十分にすばらしい特別展だった。

だが、複製をあたかも本物であるかのように、巧みに展示した美術館、および企画展主催者の罪は大きい。
それならば、「ユーディットI」は、ほんとに本物なのか?それ以外の作品は?
・・・本物であることを信じたいが、疑われても仕方がないだろう。ベルヴェデーレ側も了解の上だったのだろうか?

上記、ラ・ヌオーヴァによると、会場には「複製」の表記が追加されたらしい。

14 aprile 2012
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by fumieve | 2012-04-14 17:16 | 見る・観る
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