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ヴェネツィア ときどき イタリア

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「ガラスのミニチュア、作家のボンボン入れ」展

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Miniature di vetro. La bomboniera d'artista
Palazzo Loredan (Istituto Veneto diScienze, Lettere ed Arti)
24 mar- 10 giu 2012

6月10日(日)まで!

結婚式のときに、お祝いのお返しに新郎新婦が配る、コンフェッティ(confetti)。アーモンドをお砂糖でコーティングしたお菓子で、イタリアではすでに14世紀には存在したらしく、以前紹介したモンツァの大聖堂のフレスコ画などにその様子が描かれている。
アーモンドだけでなく、松の実やマジパンなど、中身もいろいろだったほか、結婚式だけでなく、お祝いの機会など、食後に配られたものだったそう。
お砂糖が貴重だった当時、どれだけ高価なお食後だったか想像に難くない。

歴史の長い「コンフェッティ」だが、これはずっと長い間、結婚式に招待されたお客たちが、新郎新婦にプレゼントしたものだったらしい。
今のように、新郎新婦から招待客に配る、つまり引き出物の一種となったのは、1896年、ナポリ王で将来のイタリア王、サヴォイア家のヴィットリオ・エマヌエーレと、モンテネグロ出身のエレナの結婚式のときから、と言われている。新郎の母、マルゲリータ女王は、小さな銀の箱を作らせ、招待客全員に配ったのがその始まり。

なので、18世紀にフランスで、このコンフェッティを入れる小さな容器として、「ボンボン入れ(bomboniere)」という言葉ができたときにもまだ、コンフェッティは花嫁がお祝いに贈られるものだった。





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20世紀に入って、「コンフェッティ」が新郎新婦から招待客へ贈られる、引き出物(の1つ)となってから現代までの、およそ100年間に作られてきたボンボニエーレ(bomboniere、ボンボン入れ)たち。ムラーノのガラス博物館所蔵のものかと思ったら、400点、個人コレクションで一般公開は初めてだそう。

写真で見るとわかりづらいが、ほとんどが手のひら、それも片手だけで足りる位のサイズ。大きくてもせいぜい、両の手の平に十分に収まる程度。

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大きさと、そもそもコンフェッティを入れる「器」という大きな制約がある中で、それでも、ガラスのさまざまな技法が使われていたり、時代による好みの変遷があったり、まるでガラス工法の見本帳のようでもある。

伝統的な、ムッリーネ(murrine)という金太郎飴方式のガラスを使ったものもあれば・・・

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(かわい~~~い!=欲し~~~~~い!!!)

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・・・これは冷茶などをいれたら、いかにもおいしそう・・・

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まるでお茶道具のようなものも。

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お祝いごとのためだろうか、やはり圧倒的にキレイめな色が多いのが特徴か。

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金を使っているものも多いが、あまりぎらぎらせず、比較的上品でエレガントな感じ。

形もいろいろ・・・

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これはまるで、日本の貝合わせのよう。

一方、大きな変化があったのは、1960年代。
ボンボニエーレが、コンフェッティの入れ物としてではなく、別の小さな袋などにつつんだコンフェッティに添える、これぞまさに引き出物になったらしい。つまり、大きさは相変わらずある程度限られたままだが、必ずしも容器である必要がなく、形は自由になった。

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・・・でも、もともと「器」好きな私は、やはり「器」に目がいってしまう。

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あっでも、こんなのもいいかも。


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まるでカゾラーティの絵の中の器のよう・・・。

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これは、P社の大定番チョコレートBを入れるのにぴったり?

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そしてこちらは、夏ヴァージョン!?

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これは勝手に「あじさい」と銘銘。

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会場には、この企画展のために制作された、結婚式をテーマにしたオブジェも展示されており、なかなか興味深かった。

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8 giu 2012
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by fumieve | 2012-06-09 09:59 | ムラーノのガラス
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