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ヴェネツィア ときどき イタリア

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金曜夜は教会へ、第2回国際オルガン・フェスティヴァル

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そういえば昨年は、ポスターを見て気になっていながら、とうとう一度も行けないままいつのまにか終わってしまっていた。その昨年の成功を経て、今年、第2回を開催するに至った。
昨年は、その名前に捧げられている通り、1765年製カッリドのオルガンを持つサン・トロヴァーゾ教会での開催だったが、今年の前半はすぐ近くにあるカルミニ教会で行われることになったのは、1946年に作られたオルガン(Vincenzo Mascioni op.592)を使うことにより、よりレパートリーを広げるため、だという。
なるほど、入口で受け取ったプログラムを見ると、確かに前半は、ヘンデルやモーツァルトに混じってレスピーギやリストあり、中にはワグナーのオペラ「タンホイザー」のオルガン編曲ヴァージョンなど、ふだんなかなか耳にする機会のないものも多い。

初日にあたる昨夜8日は、ヴァイオリンとオルガンの二重奏。

Abigeila Voshitina, violino
Fabio Merlini, organo

Programma
A.Vivaldi Sonata op.2 n°2 in La maggiore
(1678-1741) Preludio a Capriccio – Allegro – Adagio – Allegro
G.F.Haendel Sonata op.1 n°3 in La maggiore
(1685-1759) Andante – Allegro – Adagio- Allegro
M.E.BossiLeggenda op.132 n°1
(1860-1925)
I.S.Svendsen Romanza in Sol maggiore op.26
(1840-1911)
G.Tartini Sonata in Sol minore
(1692-1770)Larghetto affettuoso – Tempo giusto della scuola tartinista – Andante – Allegro assai - Adagio




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オルガンとほかの楽器との合奏というのも、少なくとも生では、私は初めてのような気がする。ヴィヴァルディ、ヘンデルと続いて、3曲めのボッシはオルガン独奏、いかにも20世紀初め風でオルガンで確かにこういう曲を聴くのはめずらしい。
4曲目のSvendsenは、Romanza(ロマンス)だけに切なく甘いメロディーが美しく、ヴァイオリンがまるでオペラのアリアのように聴こえた。最後のタルティーニは途中、ヴァイオリン・ソロもあって、ほんとうに盛りだくさんの内容だった。

なかなか気が効いていたのは、演奏者の様子が、主祭壇の前に置かれたスクリーンに映し出されていたこと。オルガンは実は、せっかく生で聴いていても、素人にとっては、どこで誰が何をやっているのかが見えないのがちょっと残念。見えたら何がわかるか、というものでもないが、ああ、なるほど、こうやって音が出ているだな、と、まあなんとなく、安心感(?)が出る。

もちろん、演奏自体がすばらしく、終了後は大きな拍手に包まれた。

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日が長くなって、コンサート前の21時ごろはまだ薄明かりが残り、さわやかな風が食後の散歩にはちょうどいい。これから9月中旬まで、金曜日の夜は教会通いが習慣になりそう。
ヴェネツィアはやっぱり楽しい。

第2回ガエターノ・カッリド国際オルガン・フェスティヴァル
2012年6月8日~9月14日
毎週金曜日、21時より
サン・トロヴァーゾ教会、カルミニ教会、サンテレナ教会
入場料無料(だが、寄付5ユーロ以上)
2° Festival Organistico Internazionale
Gaetano callido
8 giugno – 14 Settembre 2012
Tutti i venerdì alle ore 21.00
San Trovaso, Carmini, Sant’Elena

演奏者、プログラムが毎回変わるので、下記サイトで確認を。

http://www.culturaspettacolovenezia.it/index.php?iddoc=14883

カルミニ教会、入るのは正面玄関でなく、横っちょの彫刻つき入口から。
このレリーフも、カルミニ教会も、そういえば紹介したいと思いつつ、全然できていない・・・。

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9 giugno 2012
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by fumieve | 2012-06-10 05:44 | 聞く・聴く
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