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ヴェネツィア ときどき イタリア

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とんぼの本「ヴェネツィア物語」

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待ってました!
以前にも書いたように、新潮社のとんぼの本シリーズは私にとって、美術紀行のバイブルのようなもの。初めてのイタリア旅行では、フィレンツェとヴェネツィアと、それぞれとんぼの本を片手に町を歩いた。もっとも、当時は予約ができなかったウフィッツィ美術館に朝から並んで、その間に慌ててページをめくるような、そんなにわか美術ファンだったのだけど。

その後、フィレンツェについてはいくつか別の「とんぼ」が出たし、一昨年の「イタリア古寺巡礼 ミラノ→ヴェネツィア」でもヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂などが紹介されたけれど、ヴェネツィア美術を総合的に紹介するものが「とんぼ」にはなくて、まだか、まだかと待っていたところだった。

昨年秋に発行された、芸術新潮ヴェネツィア特集の再編集、とあるが、実際には塩野七生さんの解説も丸々加わって、小さくコンパクトながら内容はさらに充実。写真のすばらしさはもはや言うに及ばず、歴史年表に地図も載っているから、これを持ってヴェネツィアを回れば、ヴェネツィアの歴史と美術について、相当深い知識と理解が得られるはず。
ひいき目ぬきで、持ち歩きに苦にならないこのハンディ・サイズで、これだけ詳しいヴェネツィアの総合的な美術案内がされている本は、日本語どころかイタリア語でもちょっとないように思う。(だいたいイタリア語の書籍の場合、なんでも大きく重く、ごっつくなりがちなので)

これからヴェネツィアに観光に見える方は、ぜひともこれを手に、いらしていただきたい。飛行機の機内でさらっと読んでこられる程度だし、それで興味のあるところをチェックするのもよし。
あるいは、中で紹介されている教会や美術館ごとに、参照ページも記入されているので、見学先についたところで、それぞれのページを開いてみるのもよし。いずれにしても、見るもの、訪ねる先が何倍にも充実することは間違いないだろう。

あるいは、ヴェネツィアにいらしたことのある方、イタリア、ヴェネツィア美術にある程度通じた方でも、もう一度、ああ、こことここがつながっていたのか、こういうことだったのか、と簡単におさらいしていただくのにもピッタリだと思う。

私もこの本を手に、あらためてじっくりヴェネツィアを歩いてみようか・・・。

25 giu 2012
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by fumieve | 2012-06-25 14:18 | 読む
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