http://www.mcarthurglen.it/noventadipiave/it
ヴェネツィアから40kmほど東へ行った、ノヴェンタ・ディ・ピアーヴェ(Noventa di Piave)という小さな町の郊外に、アウトレットがある。
ヴェネツィアから自力で行こうと思うと、ローカル電車に乗って、降りた駅からまたタクシーに乗って・・・と面倒なのだが、この夏の間、ヴェネツィアのバス・ターミナル、ローマ広場(Piazzale Roma)からシャトル・バスが出ている。
それも、最初は往復で10ユーロかかっていたのだが、このバーゲン期間に入ってすべて無料!
・・・これを逃す手はない、と喜びいさんで行ってみた。
(アルバイトらしき女の子たちも、バスの前で記念撮影)
途中、ヴェネツィア・メストレ駅にも寄って、所要時間45分くらい。メストレを過ぎたあとは、ひたすらまっすぐの一本道だから、うとうと・・・ぐー・・・としているとあっという間に到着。うーん、これは便利!!!
畑の中に忽然と登場したアウトレット・ヴィレッジは、まるで、ヴェネト州のどこかの小さな町みたい。
でも、どこもかしこも、ピカピカ・つるつるに新しいから、なんだかディズニー・ランドみたい・・・
なんて思っていたら・・・
なんとゴンドラまで!!!ますますテーマパークっぽい。
そしてちゃんと、こんな子どものための遊び場まで!
肝心のブランドはというと、プラダ、フェラガモ、ボッテガ・ヴェネタ、ヴァレンティノやラ・ペルラなど、イタリアの大御所のほか、バーバリーやトミー・ヒルフィガー、ナイキなど、イタリア外のものも。
アウトレットとはいえ、倉庫のように山積み、みたいなところは少なくて、とくにビッグ・ブランドは店員さんもみな、きっちり制服で折り目正しく、一見、普通の町中のショップのよう。
気になるお値段、「アウトレット価格」として表示されているのは、(元の価格を知らないので正確なことは言えないが)、だいたい定価の2-3割引き、といったところだろうか。まめに探せば、結構な掘り出し物もあるのだろうけど、ざざっと見た限りではものすごいお買い得!というものは少なく、逆に、比較的サイズも揃っていて探しやすい。
もっとも、この時期はアウトレット価格が、さらにバーゲンになっていたりするので、やっぱりかなりお買い得。
ちょっと残念に思ったのがレストラン。
このヴィレッジ自体、毎日開業、それも夏の間は23時までの営業だというから、「食」部門がもう少し充実していたら、たとえばちょっと、夕食の遠出がてらショッピング、なんていう気分にもなるのだが、いくつかのバールのほか、レストランは空港にあるセルフサーヴィスのお店と一緒。それはそれで決して悪くはないのだが、わざわざここで食べなくてもいいかな、と思ってしまう。
(イタリアの外食産業については言いたいことがいっぱいあるのだが、また次の機会に・・・)
唯一、お!っと思ったのは、スイスのチョコレート・メーカー、リンツのショップ。「ジェラート」の看板が出ていたので、さっそく試してみた。
不発のレストラン業とは逆に、感心したのはお手洗い。
正直のところ、人の多いところで、しかも公共の場で、お手洗いについては、全く期待していなかったのだが(というより、ある意味、覚悟していた、と言ったほうがいいだろう)、清潔で故障なく、また紙などもきちんと補充されていた。当たり前のことだが、当たり前の国ではないので・・・。
もう1つ、どのお店も一様に、まるで判で押したように、店員さんが親切で感じがよかったことにもぜひ言及しておきたい。これも、イタリアでは当たり前ではないので・・・。どの店も一様に、というのがむしろ不思議なくらいで、まさか全体で合同のマナー研修でもあったのでは???などと思ってしまった。
9月2日まで、ヴェネツィアからのシャトル・バスは、10:00, 15:00, 18:30発。帰りは、14:00, 19:00, 22:30発。
・・・これが無料のうちに、また行きた~い。
(思えば、クロアチアといい、プンタ・サッビオーニといい、我ながら「直行」「簡単」「楽ちん」というキーワードに弱いかも・・・)
26 lug 2012