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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ティントレットに包まれて、ガルッピを聴く

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ヴェネツィア各地の教会や、歴史的建物の中でバロック音楽を楽しめる、ガルッピ・フェスティヴァル。(Festival Galuppi)

これまでの記事はこちら:
2010年 マラモッコにて
2009年 トルチェッロにて

忙しさにかまけて、今年もあやうく逃すところだったが、幸い、すべりこみで、スクオラ・グランデ・ディ・サン・ロッコでの演奏会に駆けこんだ。



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(上記写真は公式サイトから)

ENSEMBLE VOCALE DE' CARRACCI
指揮 Paolo Faldi

B. GALUPPI (1706-1785): Passione secondo San Giovanni - per soli, coro e basso continuo PRIMA ESECUZIONE MONDIALE
D. SCARLATTI (1685-1757): Stabat Mater - a 10 voci col basso continuo

解説のFranco Rossi 氏によると、ガルッピの時代にはまだまだ、手書きの楽譜がたくさんあって、いつ、どこで、何のために、というのが必ずしも明らかになっていないものが多いらしい。その中で、ヴェネツィアの場合は比較的、いくつかの宗教行事、つまり、クリスマス、復活祭、センサ(キリスト昇天祭)と聖母がらみの行事のための音楽は多いのだが、受難(Passione)の音楽は比較的少ないのだそう。
ヴェネツィア語ではIl Passioと呼ばれるこの曲(「ヨハネ受難曲」)は、復活祭前の木曜日に教会の中で演奏されるもの。
(ちょっとぼーっと聞いていたので間違っているかもしれません。間違いに気付いた方はぜひご指摘ください。)

そういえば、ガルッピといえばこれまで、器楽曲はいくつか聴いたことがあるが、歌は初めてかも。解説のロッシ氏の言っていたように、「受難曲」と言われて想像するようなドラマチックな合唱曲ではなく、むしろ、ミサの言葉に若干節がついたようなもの。(まさにお経のようで、やや眠気が・・・すみません)

会場は、16世紀ヴェネツィアを代表する画家の1人、ヤコポ・ティントレットが描いた、旧約・新約聖書をテーマにした巨大な絵画が壁・天井を覆う、スクオラ・ディ・サン・ロッコ(聖ロッコ同信会館)の上階の間。

2曲目のスカルラッティでは、10人の声が広い会場いっぱいに響きわたり、音と色との競演に酔った。

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(写真は公式サイトより。・・・あいにく小さなフォーマットしかなく、迫力が伝わらなくて残念・・・。)

演奏会のチケットで、上階の間、磔刑図のアルベルゴの間、入口のある下階の間、とティントレットの絵がある部屋はすべてそのまま入れるから、早めに来くれば見学もできてお得。

ガルッピ・フェスティヴァルのサイトは、www.festivalgaluppi.it
聖ロッコ同信会館のサイトは、www.scuolagrandesanrocco.it

聖ロッコの公式ガイド(日本語版)もよろしくね!

29 settembre 2012
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by fumieve | 2012-09-30 06:53 | 聞く・聴く
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