ブログトップ

ヴェネツィア ときどき イタリア

fumiemve.exblog.jp

「巨匠・北野武監督」の場合〜第69回、ヴェネツィア国際映画祭・6

a0091348_3474285.jpg

Outrage Beyond
北野武 - 日本, 110'
三浦友和、加勢亮、小日向文世、西田敏行

今年のヴェネツィア映画祭では、とくにコンペティション部門で言うと、宗教とセックスが全体を支配していたのが特徴だった。前者が、どちらかというと、重くどっしりとつきまとうのに対して、後者は、これはもうお茶の間ドラマの食事のシーンくらい、あって当たり前という感じで、老いも若きも「おさかん」だった。
その中で、コンペ18作品中、どちらにも全く頼らなかった唯一の作品「アウトレイジ・ビヨンド」。よくも悪くも、家族や男女など人間関係に重点を置いた内向きな作品が並ぶ中で、女性の存在すらほとんど排除し、日本のヤクザという男社会の裏切りと復讐を描いた作品は、かなり異色な存在だった。

容赦ない暴力シーンは相変わらず。だが、あらゆる暴力映画が苦手な私だが、こちらも慣れたのか、むしろストーリー展開が気になって最後まで見入ってしまった。
ちなみに、ネタばれになるので詳しくは書かないが、イタリア人にとっては「バッティング・センターの場面」というのが相当印象的だったらしい。賛辞派、否定派、どちらの新聞もこぞってそのシーンにしつこく触れているのがおかしかった。




a0091348_353203.jpg


ヴェネツィア映画祭常連の北野監督。
9月3日に行なわれた公式上映の際には、直前に夕立のような大雨が降ってどうなることかと心配したが、ちょうど監督が登場するころには雨も上がって、無事にレッド・カーペット上に姿が見えたときには、ほんとにほっとした。
「あ!来た、来た!」

カメラマンたちの前で、ポーズ。

a0091348_3485596.jpg


そして、ファンに向かって笑顔。

a0091348_3493761.jpg


イタリアのたけし軍団ならぬ、キタノタケシ・ファンクラブの面々を見つけて握手。

a0091348_3503613.jpg


ファンクラブのみなさん。

a0091348_3541161.jpg


公式上映会場。総立ちの観衆に迎えられる北野監督(本人の姿、写真ではわかりませんが・・・)。

a0091348_351239.jpg


上映後、観衆の拍手に手を振って答える北野監督(後ろ姿)。

a0091348_352765.jpg


映画を見ながら、一緒に泣いて笑って、手を叩いて喜んで。
ときにはブーイングだってあり得る、厳しくもあたたかい、そんなシアターのような「生きた」反応を得られるイタリアだからこそ、北野監督もこのヴェネツィア映画祭がごひいきなのではないか思う。

07 ottobre 2012
[PR]
by fumieve | 2012-10-08 03:55 | 映画
<< 「カルロ・スカルパ ヴェニーニ... サン・ジョルジョ・マッジョーレ島にて >>