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モザイクの旅・番外編~グラード・4 洗礼堂と聖マリア・デッレ・グラッツェ教会

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サンテウフェミア(聖エウフェミア)聖堂、すなわち、この町のドォーモの隣にくっつくように、だが独立して建つ八角形のシンプルなレンガの建物は洗礼堂。サンテウフェミアと同時に、6世紀に建てられ、その後時代に合わせて何度か「改装」されてきたが、1925年に、発掘調査とともにほぼ元の形に戻された。



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ここは、残念ながら中には入れない。モザイクもごく一部分だけなのだが、それでも、八等分されてそれぞれに模様が描かれていた様子はよくわかる。

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洗礼堂や洗礼盤に、好んで八角形が使われるのは、8という数字が、永遠のシンボルでもあるからだが、ここは良く見ると、八角形の建物の中に、六角形の洗礼盤が置かれているのが面白い。なぜ6なのか、どこかで聞いたか読んだかしたような気がするが、忘れてしまった。

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さらに、小さな路地とそれを囲む建物をはさんで左隣に、ドォーモと並行して建っているのが、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会。
ちなみに、以前紹介したすてきなレストラン、タヴェルネッタ・アッランドローナは、この教会のちょうど裏側の小さなスペースにテーブルを並べている。

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教会の現在の形の基礎ができたのは6世紀。円柱で分けられた3廊式の右側は、1mほど低くなっていて、覗き込むと、ちょっと砂埃にまみれてはいるものの、比較的保存状態のよいモザイクが見える。ギザギザの、もともとはアーカンサスと思われるかなり様式化された葉で作られた輪の中に、ソロモンの輪と呼ばれる模様などが埋められている。

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前のほう、後陣に近づいていくと、碑文や、カモなども現れる。

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これは今の教会が建てられる前、ここだけを本堂とした、今よりもずっと細長い教会の床を飾っていた部分にあたる。

後陣もまた、少し低くなったところに、司教座席がある。正方形の小さなテッセラを埋める「モザイク」とは異なり、色も大きさも違う大理石で模様を作っていく、オプス・セクティレという方法で作られたこの部分も、5世紀のまま残されている。

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向かって左側にも、ちょこっとだけモザイクが。

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貴重な世界遺産を抱える2つの教会&洗礼堂、アクイレイアに比べると観光客も断然少ないのか、絵ハガキ1つ売っておらず、全く商売っ気がない。だが、まだまだ現役の教会、ファサード前はきれいにお花が飾られ、夏の間ずっと、このあたりに長期滞在中のヴァカンス客らしい外国人やイタリア人がパラパラと入ってきては、帰って行くのを黙って見守っている。

10 ottobre 2012
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by fumieve | 2012-10-11 05:32 | モザイクの旅
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