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ミケランジェロ「天地創造」、500周年を祝う

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現在はヴァチカン美術館内の見学コースのうち最も有名なシスティーナ礼拝堂の天井画、ミケランジェロの「天地創造」は2012年10月31日に500周年を迎えた。

礼拝堂自体はそれ以前、1475年に当時のローマ法王シクトゥス(イタリア語でシスト)4世が建てさせたもので、1481年に完成。システィーナ礼拝堂のシスティーナは、「シストの」という意味で彼の名前からきている。
システィーナ礼拝堂というと、ついついミケランジェロばかりが思い出されるが、このときに、当時、フィレンツェを中心に主にトスカーナで活躍していた画家たちが呼ばれて壁画を描いている。その、ボッティチェッリ、ペルジーノ、ピントゥリッキオらの豪華競演も忘れてはならない。



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ミケランジェロが登場するのは、巨大な空間の装飾の第2段階、16世紀に入ってから。
法王ユリウス(イタリア語でジュリオ)2世の依頼により、孤独の天才ミケランジェロは、1508年から足掛け4年、天井いっぱいにあの「天地創造」を描き、1512年10月31日に、その完成を祝うミサが行なわれた。

500周年となった昨日10月31日、同礼拝堂で記念行事が開催された。
テレビのニュースなどによると、毎日20,000人もの観光客が訪れる礼拝堂は、その人による環境汚染が深刻で、1990年代に、日本テレビらがスポンサーとなって大規模な修復作業が行なわれたものの、そのあとのダメージも進んでおり、悪化を最小限に食い止めるために、入場制限などを行なうことも検討せざるを得ないという。
もともと、ヴァチカンの丘に建つ礼拝堂は、建設当初よりやや安定性に問題があり、ミケランジェロに天井画を依頼したのも、当時すでに天井にひびが入っており、天井全体をやり直す必要に迫られたためらしい。

孤独と戦い、体の不調に苦しみながら描いたミケランジェロのこの絵は、1つ1つのシーン、登場人物1人1人の力強い美しさ、全体の構成の見事さ、と、どこをとっても、何度見てもすばらしい。
自分自身、彫刻家と自覚し、そう名言していたミケランジェロに、無理矢理このフレスコ画を描かせたユリウス2世もすごい事業を残したもの。ちなみに彼は、同じくヴァチカン内に「アテネの学堂」などの壁画を、ラファエロに描かせている。
そしてまた、500年のときを経てなお、瑞々しさを全く失わずに我々の前に姿を見せている、その奇蹟にも驚嘆する。

ここ数日、たくさんニュースを見ているせいもあるが(洗脳されやすい)、ああ、やっぱり久しぶりにじっくり見に行きたくなった。

・・・制限や閉鎖なんてことにならないうちに、早めに行かなくっちゃ!

1 novembre 2012
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by fumieve | 2012-11-01 21:35 | ほかのイタリア
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