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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ヴェルディ「群盗」、フェニーチェ劇場

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(写真はすべて公式サイトから拝借)

I masnadieri
脚本 Andrea Maffei
音楽 Giseppe Verdi
配役
Massimiliano conte di Moor Giacomo Prestia
Carlo Moor Andeka Gorrotxategui
Francesco Moor Artur Rucinski
Amalia Maria Agresta
Arminio Cristiano Olivieri
Moser Cristian Saitta
Rolla Enrico Masiero
指揮 Daniele Rustioni
監督 Gabriele Lavia
舞台 Alessandro Camera
衣装 Andrea Viotti
照明 Gabriele Lavia
フェニーチェ劇場管弦楽団および合唱団
合唱指揮 Claudio Marino Moretti
www.teatrolafenice.org

ヴェルディ生誕200周年記念イヤーの2013年、11月に「オテロ」で始まったシーズンは、新年は再び同作曲家の「イ・マスナディエーリ(群盗)」で幕を開けた。

多くの名作を残したヴェルディの中で、「オテッロ」のときも、「椿姫」や「ナブッコ」、「アイーダ」等々に比べるとかなり地味な作品だと思ったのだが、この「群盗」に関しては、今までほとんどタイトルを見かけることすらほとんどなかったように思う。
ヴェルディ・イヤーで、イタリアどころか世界各地でヴェルディ作品の上演が目白押しな中で、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場のお得意のひねくれ、もとい、こだわりなのだろう。

いきなり悲劇的な始まり、だが、メロディアスで美しい旋律のヴァイオリン(?)ソロが印象的な前奏曲。
そして、幕が開いて、いい意味で裏切られた。
スプレー落書きの踊る倉庫街に終結する、皮のロング・コートの男たち。ああ、なんだかオペラというよりはミュージカルみたい。ちょうど何日か前に、友人たちとミュージカルの話をしていて、久しぶりにミュージカルも観たいな、なんて思っていたから、そのタイミングのよさに思わずにんまり。




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男の、それも、兄弟、父子と家族間の愛憎劇。
生地を遠く離れ、今はギャングのボスになっている兄カルロ。家に残る弟フランチェスコは、父マッシミリアーノが今でも兄カルロを求めていることに嫉妬し、双方に、それぞれが死んだと思わせる作戦に成功する。
悪党フランチェスコは、父親の領地をまんまと引き継ぎ、祝賀パーティーを開くが、兄の元・恋人アメリアは彼の求めに応じない。そして・・・逃走した森の中で偶然、カルロに再会する。
当初はフランチェスコの片棒をかつがされていたアルミニオから真実を聞いたカルロは、弟へ復讐を近い、ギャング団を率いて、今は弟が住む城を奪回に向かう・・・。
一応、アメリアという悲劇の女性が1人登場するものの、正直のところ、彼女の存在は絶対的に必要なものではない。もちろん、悲劇的な紅一点がオペラらしさを添えてはいるが、それ以上に、男同士のどろどろがすごい。
荒唐無稽な、だが、真に迫る歌にぐんぐん引き込まれていく。無理のない美しい旋律、だがドラマチックな展開の音楽は、いかにもヴェルディらしい。

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・・・でも、「オテロ」、「トリスタンとイゾルテ」と、暗いどろどろ系が3つ続いたので、次あたりはちょっと明るい、軽〜めの作品が観たいかも。
(今さらだけど年が明けたんだし・・・カーニヴァルだし・・・)

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26 gen 2013
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by fumieve | 2013-01-27 18:24 | 聞く・聴く
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