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ヴェネツィア ときどき イタリア

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「ローマ法王、月末で引退」の衝撃

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(写真は、www.repubblica.it より拝借)

奇跡、というほどではないかもしれない、だが、できすぎた偶然に自然の不思議を思った。
2月11日、ローマ法王ベネディクト16世は、枢機卿会議の場で突然、今月末で法王の座を下りる決意を発表した。枢機卿同士の多数決による、コンクラーベで選出される法王は、就任以来、終身つとめ上げるのが決まり(と、少なくとも誰しも思っていた)だから、そのニュースは瞬く間に世界中で報道されると同時に、イタリア国内のメディアは、それこそ天と地がひっくり返ったぐらいの騒ぎとなった。
そもそもそれが許されるのか?本人の「引退後」はどうなるのか?次法王の指導に影響は出ないのか?意図と、ほんとうの理由は?そして肝心の、選ばれる次期法王は?政治家、各種ご意見番から一般人まで、「どう思うか」「どうなるか」のインタビューやアンケート。
理由は、一言で言うと「年だから」。老化による関節痛、体力、そしてなにより気力の衰え。世界の、キリスト教カトリックの総本山の長としての責務の重さについていけなくなった、ひいては、カトリック全体の将来のために、自分よりふさわしい人を選んでほしい、と。
前法王、ヨハネパウロ2世は、やはり晩年は病気に苦しみ、引退を希望していたとも聞くが、「私はやめない。なぜなら、キリストは十字架から決して降りなかったから」とコメントしていたそうで、だとすると、やはりその座にいつづけることがいかに苦しかったかということだろう。

青天の霹靂ではあったものの、ざっと見ている限り、どちらかというと、その「勇気ある決断」を全般に、肯定的に受けいれられているよう。確かに85歳といえば、もちろんお元気でバリバリやっていらっしゃる方だってたくさんあるだろうし、一概に決めることはできないが、そろそろもう自分のためにゆっくり、ゆったりと人生を過ごしてもいい頃だと思う。問題は、それがなんと約600年ぶりの出来事とかで、法王引退というシナリオを誰も描いたことがない、つまり、どうなってしまうのか、誰もわかっていなかったところにある。
それでもどうやら、2月28日に現法王が「辞任」したあと、3月に入ってすぐにでもコンクラーベを開き、新法王選出は、3月31日の復活祭には絶対に間に合わせるようにするらしい。
もともと、特別に有力な候補であったわけでもなく、すでにかなり高齢で選出されたベネディクト16世は、枢機卿間の派閥の間(はざま)にいて、実力派枢機卿たちの本命が即位するまでの「つなぎ」的立場であることが当初より指摘されていたが、最後の最後に、パンドラの箱を開けて、歴史に残る法王となった。 それが本人の望むところであったかどうかはわからないが。

昨日、世界をびっくりさせたヴァチカン、サン・ピエトロ大聖堂には雷が落ちたらしい。まるで合成のような写真、ニュースで見て、てっきり過去のものかと思ったら当日のものだというので驚いた。偶然にしてはでき過ぎ、果たしてこれは、神の怒りなのか、もしくは神の啓示なのか。信者ならば思うところがあるのかもしれない。


そのニュースを私は、一日中大雨となった某観光地で聞いたが、ヴェネツィアは大雪とアックア・アルタで大変だったらしい。

12 feb 2013
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by fumieve | 2013-02-13 09:37 | ほかのイタリア
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