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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ワグナーを「観る」、フォルトゥニー&ワグナー展

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これもまた、見に行ったのはオープニングのときだから、もう3カ月も経ってしまった。言い訳をすると、そのときはあまり時間がなくて、30分足らずで駆け足で回っただけだったので、ブログでは、もう一度ゆっくり見にってから・・・と思っていたのだった。

2013年の今年、生誕200周年とあって、ヴェルディとワグナーはオペラの大当たり年。ヴェネツィアのフェニーチェ劇場でも今シーズンは「オテロ」「トリスタンとイゾルテ」のダブル開幕としたのは、以前ご紹介した通り。
まだまだオペラ・シーズン中の現在、とくにイタリアを代表する作曲家ヴェルディに関しては、ほとんど毎日のように、イタリア中のどこかのオペラハウスで上演されているといっても過言ではなさそう。




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意外にも(?)ヴェネツィアを愛し、ヴェネツィアで亡くなったワーグナーは、当時、音楽界のみならず、美術界にも大きなインパクトを与えた。18世紀末から19世紀はじめにかけて、ワーグナーの音楽に心酔し、影響を受けたイタリアの現象を「ワグネリズム」とも言うらしい。

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かつてこのお屋敷に住んだ、美術家であり、またテキスタイル産業で成功を収めたマリアーノ・フォルトゥニーもまた、そのワグネリズムにどっぷり浸かった一人だった。デザーナーとして、また、舞台美術家として、実際にワグナーのオペラの衣装や舞台美術も手がけているほか、ワーグナーの作品にインスピレーションを得て、「ワグナー・シリーズ」(Ciclo wagneriano)という46枚からなる油彩を描いているのだから、その傾倒ぶりはハンパでない。

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そんなフォルトゥニー本人の作品やデッサン、舞台模型のほか、ワグネリズム派のほかの画家、彫刻家の作品が、フォルトゥニーのお屋敷の中で競演する様子はまるで、その作品同士が、ワグナーについてにぎやかに議論を交わしているよう。

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いつも現代美術展でおもしろい展示を見せてくれるパラッツォ・フォルトゥニーだが、今回もまた、この美術館ならではのあたたかく、かつ個性的な展覧会となった。

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フォルトゥニーとワグナー
イタリア美術界におけるワグネリズム
パラッツォ・フォルトゥニー

Fortuny e Wagner
Il wagnerismo nelle arti visive in Italia
Palazzo Fortuny, Venezia
8 dicembre 2012 - 8 aprile 2013

http://fortuny.visitmuve.it/it/mostre/mostre-in-corso/inverno-a-palazzo-fortuny-fortuny-e-wagner-il-wagnerismo-nelle-arti-visive-in-italia/2012/08/5153/la-mostra-2/

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by fumieve | 2013-03-07 01:41 | 見る・観る
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