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ヴェネツィア ときどき イタリア

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「女性の日」複合イヴェント、「ヴェネツィアの女」

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Donne a Venezia
7-10 marzo 2013
http://www.donneavenezia.it/

3月8日は国際女性の日。ヴェネツィアではその8日をはさんだこの週末、女性が主役の、あるいは女性をテーマにしたさまざまなイベントが行なわれている。シンポジウムから企画展、演奏会と目白押し、そしてテーマが女性というだけで、参加や見学はもちろん男性も可能。



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18世紀末から19世紀はじめにかけて、イタリアを代表する大女優の一人、エレオノーラ・ドゥーゼ。もともとキオッジャ出身の両親は旅芸人で、エレオノーラ自身も、4歳で初舞台を踏んでいる。ちなみに、そのときの役は「レ・ミゼラブル」のコゼット(ミュージカルではない。)
そうして、両親らとともに旅から旅の「女優」生活の中で、初めて大成功を収めたのはナポリ。1879年、21歳で、エミール・ゾラの「テレーズラカン」のテレーズを演じたときだという。
トリノ、フィレンツェ、そしてヴェネツィアのゴールドーニ劇場に登場したのは1881年。統一間もないイタリアで、文字通り全国を飛び回って名声を高め、1886年にはローマ市劇団(Compagnia Drammatica Città di Roma)の座長を務めるにいたる。
89年には、エジプトを皮切りに、全ヨーロッパ、ロシア、そして米国と全世界ツアーへ。

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生まれはロンバルディア州、こうして国際的に活躍し、亡くなったのは米国、と、ヴェネツィアのみに縁のあった人物ではないのだが、両親が前述のようにキオッジャという、ヴェネツィアのエリア内の人であったことと、もう一つ、ヴェネツィアがこのエレオノーラに特別に愛着を持っているのは、1894年ここヴェネツィアで、やはりヴェネツィアの誇る詩人であり、劇作家であったガブリエーレ・ダヌンツィオと出会い、恋に落ちているから。仕事仲間であった彼らは結局、10年ほどで破局するのだが、お互いに与えた影響は計り知れない。
1910年ごろから、自らは舞台からやや距離を置くと同時に、若い役者の育成やプロモーション活動に力を入れるようになる。
24年、講演先のピッツバーグで亡くなるまで、いや、そして亡くなったあとも、当時の俳優・女優のみならず、文学者、写真家、脚本家、そして作家にとって、大きな影響を与えたという。

ヴェネツィアのサン・ジョルジョ・マッジョーレ島にあるジョルジョ・チーニ財団では、彼女の遺品や資料を多く保存しており、生誕150周年にあたる2008年には大きな企画展を開催していたのだが、今回はその中から、この「女性の日」イベントとして、彼女の衣装をいくつか、展示している。

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当時ヴェネツィアで活躍していた、マリアーノ・フォルトゥニーによる衣装も。

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これはその、マリアーノからエレオノーラにあてた手紙。

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7日の講演会を逃してしまったのは、かえすがえすも残念。

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ほかにもいくつか、駆け足で回ったので、続けて紹介していきたい。

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9 marzo 2013
by fumieve | 2013-03-10 17:17 | 見る・観る
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