ブログトップ

ヴェネツィア ときどき イタリア

fumiemve.exblog.jp

ルネサンス邸宅にて、「イン・グリマーニ 三嶋りつ恵」展

a0091348_16481441.jpg


16世紀、全盛を極めるヴェネツィア共和国の中で、総督(ドージェ)や枢機卿を輩出した名家グリマーニは、とりわけ美術品の愛好家であったことでも知られる。
そのグリマーニ・ファミリーがかつて、収集した古代ギリシャやローマの彫刻を客人に見せるためにしつらえた「トリブーナ(Tribuna)」、今はからっぽになっているところに、よくよく見ると、現代のガラス作品が並んでいる。



a0091348_16495561.jpg


ヴェネツィアで、長くガラス作品を作り続けている、三嶋りつ恵さんの個展が、ここ、グリマーニ美術館で開催されている。昨日6月1日に開幕した、ビエンナーレ国際美術展、公式参加の並行展の1つ。ビエンナーレというと、三嶋さんはすでに4年前に、ヴェネツィア館で、ほかのガラス作家らとともにいくつかの作品を展示しているが、個展での参加は始めて。

a0091348_1650222.jpg


はじめは、もとの部屋に溶け込むように。

a0091348_16504786.jpg


ビエンナーレというと、ヴェネツィア市内の古いお屋敷に現代美術を置いて、その違和感や意外な調和が楽しいのだが、ここは強く主張するのではなくて、あくまでもさりげなく、ぶつからず。

a0091348_16515727.jpg


a0091348_16524915.jpg


途中、こんな隠し小部屋も!

a0091348_16594838.jpg


そうして、ちょうど核にあたる「ドージェの間」で一気に花咲くように。

a0091348_1655421.jpg


運河に面した広い窓から差し込む光を受けて、透明の、だが1つ1つ表面感の異なるガラスがきらきらと浮かびあがる。どの角度から見ても、どのガラスもすてきで、鏡でできた大テーブルのまわりを何度もうろうろ・・・。

a0091348_1655495.jpg


a0091348_16544627.jpg


最後は、川内倫子さんによる、ムラーノ工房の写真。正直、ここはもっと大きな写真や、もっと数があってもよかったのでは。

a0091348_16564942.jpg


これで終わりかな、と思ったところで嬉しいサプライズ。かつては枠にはめて窓に使われた、ルッリ(rulli, 単数形はルッロ)という丸く平らに作った吹きガラスが天井からゆらゆら。

a0091348_1722689.jpg


オープニングに先立って、中庭で開かれたセレモニーにも、三嶋さんの器が使われた。私は到着したのが遅くて、途中、雨が降ったこともあって、残念ながら展覧会を見て、降りてきたときには全て空っぽになっていたが・・・。

a0091348_16592475.jpg


a0091348_170098.jpg


a0091348_1715599.jpg


グリマーニにて 三嶋りつえガラス展
グリマーニ館美術館
9月29日まで

In Grimani. Ritsue Mishima Glass works
Palazzo Grimani
30 giu - 29 settembre 2013
http://www.palazzogrimani.org/mostre-ed-eventi/in-grimani_mishima_glass_works/

2 giugno 2013
[PR]
by fumieve | 2013-06-02 17:04 | 見る・観る
<< 第55回ヴェネツィア・ビエンナ... 「アートは心を満たす」星野潤子... >>