ブログトップ

ヴェネツィア ときどき イタリア

fumiemve.exblog.jp

「強烈」なパラッツォ・グラッシと、「ひかえめ」なプンタ・デッラ・ドガーナ

a0091348_1642682.jpg


ビエンナーレより一足早く始まっていたにも関わらず、結局ばたばたと同じ時期に見に行くことになってしまった、パラッツォ・グラッシ(Palazzo Grassi)。実はオープニング当初から結構話題になっていて、というのもこのRudolf Stingelの作品、20以上の展示室を持つ、18世紀の建物全館を中東風のカーペットで覆ってしまったというもの。

写真や映像を事前にずいぶん見てしまっていたにも関わらず、館に入って、まず吹き抜けのアトリウム全体を埋め尽くすカーペットの迫力にまず、びっくり。
ところが、足元のカーペットをよく見ると、実はこれ、この模様が織り込んでいあるのではなく、無地のカーペットにプリントされたものだと気付いてかなり興ざめ。・・・なあんだ、さすが大富豪のピノー氏(この館、および展示作品の所有者)でもそこまでは無理だったか・・・なんてがっかりしつつ、一応、見学を開始したのだが。



a0091348_167205.jpg


・・・プリントだろうが何だろうが、それでもやっぱり、これはすごかった!!!

a0091348_1665251.jpg


階段から廊下、展示室の床と壁、ともかく平らな部分すべてすべてがこのカーペットに覆われている。行けども行けども同じ模様のカーペットに包まれ、そこから抜け出せないのはまるで、洞窟探検をしているのに似ている。さらに、全部の部屋ではなく、ところどころに「作品」が飾られているのも、探検中に出会うお宝のよう。

a0091348_168031.jpg


とはいえ、もともとの天井の装飾はあえて残してあり、暑苦しさマックス・・・。

a0091348_16122255.jpg


カナル・グランデをはさんで建つカ・レッツォニコ美術館。フリフリ装飾でいつもは派手に見える建物が、こちらからみると何かさっぱりとすがすがしいくらいに見える。

a0091348_1615511.jpg


細かいことだが、このカーペット模様、中央部分があえて色が薄くすり減っているように見えるので、ぱっと見はよりリアル。

a0091348_16102132.jpg


a0091348_1619177.jpg


a0091348_16113995.jpg


a0091348_16184034.jpg


それにしても・・・さすがに、アーティスト自身がこの建物を見て、インスピレーションを受けたというだけあって、まさに建物全体が「アート」だった。いくらプリントとはいえ(しつこい)これはピノー氏がバックにいなければできないだろうし、ほかではありえない唯一無二の作品。2013年12月31日まで。

a0091348_1632350.jpg


(ちなみに、村上隆さんの講演があったときの様子がこちら http://fumiemve.exblog.jp/10800736/
村上さんの立っていらっしゃる部屋が、上の最後の写真と同じ部屋。)

一方、先月末に新しい企画展、「Prima Materia(原材料)」の始まったプンタ・デッラ・ドガーナ(Punta della Dogana)。(前回の様子はこちら http://fumiemve.exblog.jp/16817468/
こちらは全体に、おなじみの彼のコレクションの中からにしてはめずらしく、エログロや強烈なヴィジュアルなものがほとんどなく、かなりおとなしめ、地味めなセレクションになっていた。そういえば、常連、村上隆さんの作品も今回は含まれていない。

a0091348_16222037.jpg


a0091348_16224412.jpg


a0091348_1623491.jpg


ぎょっとすることがない分、じっくり考えながら見て回るような、そんな展覧会。こちらは2014年12月31日まで。

a0091348_16225568.jpg


いずれもヴェネツィア市民は、毎週水曜日、carta d’identità提示で無料になる。

Prima Materia
Punta della Dogana
fino al 31 dic 2014

Rudolf Stingel
Palazzo Grassi
fino al 31 dic 2013

http://www.palazzograssi.it/

8 giugno 2013
[PR]
by fumieve | 2013-06-08 16:24 | 見る・観る
<< おいしいけど・・・アイスバーの... 第55回ビエンナーレ・4 私的... >>