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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ふたたび、「ミリダス」にて

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ちょっといいレストランがあるのが、いいリゾート地の条件なのかもしれない。

ほんとは予定していなかったのだが、すぐ近くにいることに気がついたら、やはりどうしてもあの、「スティンコ」が食べたくなった。
トレンティーノ・アルトアディジェ州、レンデーナ渓谷(Val Rendena)のどんづまりにある、ピンツォーロ(Pinzolo)という町のレストラン「ミリダス(Milidas)」。




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平日の午後1時半、フロアにはほかのお客さんが2組のみ。山のリゾート地とはいえ、きれいなレストランに、こちらは半日外を歩いて汗だくのどろどろ姿。予約もなし。おそるおそる、「まだ食べられますか?」と聞くと、「もちろん!どうぞどうぞ!」

ところが席についてから問題発生。
それを目指してやってきた「スティンコ」は、予約制だという。
・・・明らかにがっかりした顔を見せたのだろう、何がいいか、親身にいろいろ提案してくれる。パスタもおいしそうだし(前回食べていない)、肉好きとしてはシンプルなお肉のグリルも、ここならまた一段とおいしいかもしれない。だが、「きのこはいかがですか?地元のフィンフェルレがありますよ」にひかれる。
「ポレンタにきのこをのせて、その上にチーズをおいて、オーブンで焼きましょうか?」
それ、それ、それ!!!

それなら前菜にはさっぱりめのものを、と頼んだ生ズッキーニのサラダがまた、大正解。しゃっきりズッキーニに、胡桃のカリカリ感、そしてグラーノ(という種のチーズ、だったと思う)の3つのハーモニーに拍手したいくらいの気分。

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そして、見た目は地味ながら、このきのこに完全ノックダウン。

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うーーーん・・・おいしい・・・。
ちなみに、このあたりのポレンタ(polenta、とうもろこしの粉を練ったもの、北イタリアで付け合わせに食べる)は、ヴェネツィアのと違って、全粒粉なのか、プチプチ感と香ばしさが加わってそれ自体もおいしい。
そのポレンタと、とろっととろけたチーズに挟みうちにされたきのこたちは、新鮮だからだろう、こりこりして食べごたえもたっぷり。

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もう、おなかいっぱいーーーと思いつつ、そういえばジェラートがおいしかったはず、と思い出してリピートした、リコッタ(チーズ)のジェラート、苦はちみつ添え。

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(えっ・・・トータルで乳脂肪分多すぎ?)

レストランのあるピンツォーロは、冬のスキー・シーズンが主、あとは短い夏の間の山ヴァカンス客めあての、山小屋風ホテルの並ぶリゾート地。高級リゾートではなく、どちらかというと「庶民的」なところで、そういう長期滞在型のホテルは、昼食や夕食も込みで泊まれるところが多いから、ホテルの数に比べてレストランはそう多くない。そして、あるのはほとんどがいかにも観光っぽい、フリー客目当てのピッツェリア兼カジュアル・レストラン。
そんな中で1軒(いや、もっとあるのかもしれないが)、ちょっとおしゃれで美しい空間、地元の素材と伝統プラス・アルファな、丁寧なお料理を出すお店は、たとえば同じヴァカンス中でも、記念日だったり、ちょっと今日はいいものを食べよう、というときにとても有効。もちろん、これだけのお店なら、わざわざちょっと遠くからやってくるお客さんもあるだろう。
そして、フロアを仕切るマダムと、その姉妹らしい女性と、あたたかく、それでいて十分に几帳面なサーヴィスに、いいな、また来たいな、と思う。

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そういえば、昨年行ったグラードのお店もそうだった。雰囲気と味とサーヴィスと、そして、お値段もそんなに高くないのもまた嬉しい。リゾート地のありかたなどについて、ふと考えてしまった。

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24 luglio 2013
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by fumieve | 2013-07-25 06:18 | ほかのイタリア
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