ブログトップ

ヴェネツィア ときどき イタリア

fumiemve.exblog.jp

第55回ビエンナーレ・11〜秘めやかな楽しみ

a0091348_1612782.jpg


マホガニーの家具と壁一面に本が埋まる書斎におじゃまして、大切なコレクションをそっと見せていただいているような、そんなノスタルジックな企画展は、作品が単に比較的小さなサイズのものが多いというだけでなく、鉛筆やペンによるデッサン、あるいは手仕事的な、個人が家で1人で作成できるような作品が多かった。




a0091348_161452.jpg


日本の、大竹伸朗さんのスクラップ・ブックもその1つ。

a0091348_16141567.jpg


あえて蛍光灯の、青白い光のウインドウに展示された作品群は、昔なつかしい雑誌や広告の切り抜きがべたべた貼ってあって、ほんとうに見ているだけで楽しい。高価な材料や特殊な技術ではなく、個人の自由な「思い」が「アート」になるのだということを示す例だろう。

a0091348_161552.jpg


a0091348_16153336.jpg


a0091348_1616757.jpg


大型の作品もないわけではないが、全体におおっぴらに外に向かって主張するのではなく、「うち」に向かっているのは、人形やドールハウス的作品が多いことによっても明らか。
そして気がついたのは、身近な材料や手法を使った作品は、内向的なようでいて実はかえって親近感をもたらすということ。

a0091348_16174030.jpg


a0091348_16182889.jpg


a0091348_161839.jpg


a0091348_16212540.jpg


a0091348_1624188.jpg


a0091348_1626137.jpg


a0091348_16251252.jpg


a0091348_16264320.jpg


a0091348_16241215.jpg


a0091348_1628344.jpg


a0091348_16295496.jpg


a0091348_1630192.jpg


a0091348_16304534.jpg


そして、「秘めやかなお宝」といえばやはり、エログロも欠かせないだろう。

a0091348_16223659.jpg

 
吉行耕平さんは、夜中の公園でコトに及ぶカップルののぞき写真で知られるらしい。その吉行さんの写真、まさにお宝公開!?だが、面白いのは、まず、それを覗いている男達も写っていること。カップルも必死だけど、彼らも必死なのが滑稽というのか、なんというのか・・・。

a0091348_1622988.jpg


身近な材料のもう1つの例は粘土。

a0091348_1632910.jpg


スイスのPeter Fischli & David Weissは、人間の生活に関わるモノやことがら、さまざまな場面を粘土でかたどった。動物もあれば、ヴェネツィアのゴンドラやリアルト橋、食べ物もあれば、絞首刑の場面・・・。150ほどの作品をとても1つ1つ見る余裕がなかったのだが、(今更)ガイドを読むと「アインシュタインの両親が、天才を身ごもって休んでいるところ」とか「2001年宇宙の旅の最初のシーン」とか、「歴史的場面」もいろいろあったらしい。

a0091348_16323887.jpg


a0091348_16332376.jpg


入口のユングといい、この粘土たちといい、もう一度時間のあるときにゆっくり見に行きたいと思う。

a0091348_16313329.jpg


8 ago 2013
[PR]
by fumieve | 2013-08-08 16:34 | ビエンナーレ2013
<< クロアチアの旅2013・6〜ロ... クロアチアの旅2013・5〜ロ... >>