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死亡事故のゴンドラ漕ぎ、コカイン&ハッシシを服用

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1週間前に、ゴンドラと水上バスが衝突し、ゴンドラの乗客1名がなくなった事故で、ゴンドラを漕いでいたステファノ・ピッツァッジャ(Stefano Pizzaggia)が、薬物を利用していたことが明らかになった。コリエレ・デッラ・セーラの地方版、コリエレ・デル・ヴェネトのオンライン・サイトなどによると、25歳の同ゴンドリエーレ(ゴンドラ漕ぎ)は当日の検査で、尿および血液双方から、コカインとハッシシの陽性反応が確認された。事故当日の午前中か、最大でも前日の夜、服用した可能性が高いという。
今日の午後、ピッツァッジャは、業務上過失致死の疑いで家宅捜索を受けた。

これにより、水上バスの運転手、マヌエーレ・ヴェネランドおよび同乗していた車掌2名と合わせ、4名が同容疑の被疑者となった。

交通量うんぬん以前に、まさに起こるべくして起こった事故となってしまった。

というのも、ゴンドリエーリ(ゴンドラ漕ぎ、ゴンドリエーレの複数形)の業務中の過度のアルコール摂取や薬物使用の疑いは、以前から指摘されていた。目に余る行動が、多くの観光客から苦情となっていた上に、彼ら同士でのいわゆる「いじめ」の場面がYouTubeにアップさたりしたこともあり、先月7月8日に、彼らのアルコールおよび薬物のテストを行なうことを検討する、とゴンドラ組合から発表された。いや、てっきり「テストを行なうことに決定」したのかとばかり思い込んでいたのだが、今、よくよくその日の記事を読むと、まだ全く、導入段階ではなかったらしい。
同じコリエレ・デル・ヴェネトによると、ほかの公共交通機関の運転手が、同様のテストが義務であるのに対し、彼らの場合は、実際はそれぞれが個人経営者扱いであること、いわゆるゴンドラ・サーヴィスと、一方で公共交通機関の1つとしてゴンドラ組合が市から請け負っている「渡し」(トラゲット)サーヴィスとがあり、(同一人物が)法人的に異なるサーヴィスを行なっているため、要するに適応が簡単でない、と。
(が、例えばなぜ、組合が、全員同等に、抜き打ちも含むテストを実行することができないのか、など不明。)

完全に禁酒にしろとは言わない。
肉体的にハードな仕事だということはわかるし、イタリアでは道路交通法だって、1杯はもともと許容範囲として認められている。大きな声では言えないが、マリファナはこの国では、やってる人も普通にいる。だが、コカイン、ハッシシとなるとどうだろう。
以前から危険が指摘されていた見通しの悪い交差点で、路線バスが観光タクシーに衝突、タクシーの乗客の1人が亡くなった。事故の直接の原因は、バスの運転手のハンドル・ミスかもしれない。だが、観光タクシーの運転手が、強い薬物を使用していたとしたら?

さらに、経済的には個人経営とはいえ、それぞれが大小のゴンドラ乗り場に配属されて仕事をするから、業務中には必ず同僚だの、キャップだのが近くにいるはず。周囲は、被疑者がラリっているのに、全く気がつかなかったのか、いつものことだからと放っておいたのか。あるいは・・・同じ穴の狢なのか。

スポーツ界ならば、薬物違反の代償は大変重い。たとえ、そこで誰かの命が失われているわけではないにもかかわらず。

関係各位は事態をきちんと、重く受けとめ、ほんとうにほんとうに二度とこのような事故のないよう、早急に対策を取ることを心より願う。

23 agosto 2013
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by fumieve | 2013-08-24 08:32 | ヴェネツィア
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