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ヴェネツィア ときどき イタリア

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カフェのお値段

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ゴンドラと水上バスの衝突事故で、観光客が1人亡くなったショックからまだ覚めやらぬうちに、またもやヴェネツィアの「スキャンダル」が勃発した。ことのはじめは、観光客がフェイスブックに載せた1枚の写真。「数杯のカフェで100ユーロ!」とかいうもので、私もどこかから回り回って、確かに最初はFBでちらっと見たのだが、特に気に留めずに流したのは、まあそんなこともあるかもと思ったから。




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もう10年以上前だが、両親とヴェネツィアに旅行に来て、サン・マルコ広場にあるカフェのテラス席に座って、フレッシュ・ジュース(生絞り)を3人で飲んで確か当時の円換算で6000円くらい取られたことがある。まだユーロになる前の、リラの時代でそもそも桁がめちゃくちゃ多くて払うときはよくわからなかったのだが、ジュース自体のお値段も高めだったが、ミュージック・チャージが3人分入って、そういう値段になっていたのだった。そのときはびっくりしたけど、まあ日本でも、ホテルのラウンジなんかで飲めば結構するよね、ってことで納得したのだった。(そして、二度とここに座らないと決めたのも事実だけど)
リラ時代からユーロに変わって12年で生活物価はほぼ2-3倍に上がっているし、ジュースはカフェより高いとはいえ、そのくらいになるかもしれない、特別驚くほどのことではなかった。

ところが、観光客がらみのヴェネツィアのスキャンダル続出!という感じで(たまたまほかに大きなニュースもなかったのか)翌日くらいから、テレビや新聞でも続々と取り上げられた。
で、新聞の記事であらためてそのレシートのコピーを見ると、

ミュージック・チャージ 6.00 x 7名 = 42.00
カフェ・エスプレッソ 6.00 x 4杯 = 24.00
うち、国産グラッパ入り 4.80 x 1 = 4.80
Jagerme Ister(?という蒸留酒の1種らしい) 10.00 x 1杯 = 10.00
Montenegro(という蒸留酒) 20.00 x 2 = 20.00
合計 100.80

とある。
・・・な〜んだ・・・。
まず思ったのは、「カフェ数杯」じゃなくって、(新聞の見出しにもある通り)強いお酒も何杯も頼んでるじゃない?ということ。そして、ミュージック・チャージが、正直1人20ユーロぐらいするものかと思ったら、むしろ意外と安いのでは?ということ。
7人で、ヴェネツィアの観光の中心地、サン・マルコ広場に座ってお酒まで飲めば、そりゃ100ユーロくらい簡単に行っても全く不思議ではない。

これ、言い出したの、絶対イタリア人だろうな、と思ったら、この地元紙「ラ・ノーヴァ」の記事によると、やはりローマからの観光客らしい。

エスプレッソは確かに、6ユーロは普通に考えると高いかもしれないけど、数年前に、ローマのスペイン広場の横のちょっとこじゃれたお店で、カフェを飲もうと思ったら確か9ユーロとか書いてあって入るのをやめたこともある。老舗のカフェ・グレコは、そこまではしないかもしれないけど、でも、テーブルに座ってカフェを頼めば、1ユーロ2ユーロではないはず。
ちなみに、現在は1ユーロ約130円だからカフェ1杯6ユーロというと780円だけど、円の高かった数年前なら、480円くらい。

当のカフェ・ラヴェーナ(Caffé Lavena)では、そんなテレビや新聞の取材に対し、「プライス・リストはオープンに掲示してあるし、ぼったくりでも何でもない」と回答している。

カフェ1杯、同じお店でもカウンターで立ち飲みするのと、着席して、ウエイターのサーヴィスを受けて飲むのとでは、値段が1.5-3倍くらい違うのは、イタリア中どこへ行っても同じ。カフェ・ラヴェーナだって、店内で立ち飲みならそんなにしない。

それどころかヴェネツィアには、立ち飲みのハウスワインなら、グラス1杯1ユーロで飲めるところだってある。
世界中の人でにぎわう広場で、テーブルについて、ゆったりと生演奏の音楽を楽しむのもよし、地元のおじさんたちが集う居酒屋で安酒を楽しむのもよし。それぞれがいろいろな視点でヴェネツィアを味わってくれたらいいと思う。

27 agosto 2013
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by fumieve | 2013-08-27 17:16 | ヴェネツィア
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