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ヴェネツィア ときどき イタリア

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第70回ヴェネツィア映画祭・4〜「キャプテン・ハーロック」

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ニッポンのスーパーヒーローたちは、イタリアの子どもたちにとってもスーパーヒーローだった。「銀河鉄道999」も「宇宙戦艦ヤマト」も、子供のころ、夢中になって観た、今でも大好きという人が多いのは日本と同じ、いや、もしかすると日本以上かも。「キャプテン・ハーロック」ももちろん、そんな彼らのあこがれのヒーローの1人。
3日夜の公式上映、「原作者、レイジ・マツモート!」と紹介されると会場内がわあーっと大きな歓声にわいた。



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(向かって左端が荒牧伸志監督、その隣がヤマ役で声出演の三浦春馬さん、そして、松本零士さん!!!・・・写真ぼけぼけですみません・・・)

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松本零士原作、荒牧伸志監督の「キャプテン・ハーロック」が日本での公開に先立って、ヴェネツィア映画祭で上映された。
入口でメガネを渡されて3D鑑賞。わくわく、どきどきで始まったとたんに、ブチッといきなり映像が止まるハプニング。まさかの(だけどこの映画祭ではしばしば起きる)トラブルにヒヤヒヤしたが、再開したあとは問題なく最後まで上映され、ほっ。いや、そんな最初のトラブルはすぐに記憶からぶっとぶくらい、すばらしい映像と松本氏らしい、永遠(とわ)を見すえたストーリーにぐっと引き込まれ、2時間があっという間に過ぎていった。

手描きの、やさしいタッチの昔ながらの宮崎駿氏のアニメーションも、その美しさにほれぼれとするが、CGによる3Dアニメーションという最先端の映像もまた、もはやこんなに美しいものができるのかと驚く。それにしても、カッコいい〜〜〜!!!人の表情が本物以上にリアルなのは、「フェイシャルキャプチャー」というシステム、つまり顔にセンサーをつけてセリフや演技による動きを読み取ったデータに、コンピューターで絵をつけていくものだそうで、ここまでくると、特撮や特殊メイクによる「実写」とどこがどう違うのか、同じなのか頭がこんがらがってくる。
でもそんな難しいことは、それを開発した人々、駆使してここまでの映像に仕上げた方々に感謝するにとどめ、一鑑賞者としては、ただこの映像を存分に堪能するだけでいい。
激しい戦いの場面も、アニメーションだと思えば気楽に観られるし、ありえないアクションや摩訶不思議は生き物の存在はアニメならでは。奇しくも今回の映画祭、オープニングは宇宙空間にさまよう飛行士2人の姿を描いたGravityという映画で、比重力空間での演技などに注目が集まった。(私は残念ながら作品は観ていないが。)アニメなら簡単にできることを、あえて演技をつけて実写で撮ってCG加工するのもよし、はじめからアニメで描いてもよし。そしてそのアニメーションがここまでリアルに近づいている今、映画という表現方法がますます自由になるのは確かだ。

「新しい」キャプテン・ハーロックの「次」が、楽しみになったのは私だけではないだろう。終了後、会場のそんな期待のこもった拍手に、松本零士さんは何度も何度も手を挙げて応えていた。

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http://harlock-movie.com/

Harlock: Space Pirate
荒牧伸志監督、日本, 115'

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4 settembre 2013
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by fumieve | 2013-09-05 00:30 | 映画
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