そういえば海を見ていない、と思った。
バルセロナって海に面した町のはずで、おいしい魚介もいっぱい食べているけど、旧市街も新市街も、その中を歩いている分には、港町独特の雰囲気や匂いが全くない。
当初はあまり芳しくない予報だったお天気も、気がつけばさわやかな青空。それならやっぱり、ということで友人が案内してくれたのは、海岸に面したレストラン。
青い海、まだ水着で寝そべる人々もいる白い砂浜の前に立つ、見た目はちょっとおしゃれな「海の家」。なのに中には横長に並んだコンロに、大きなパエリア鍋がずらりの本格派。目の前で次々に調理されるパエリアの濃厚な香りに、すでに頭がクラクラ・・・。
地元民に人気だというお店、シマシマに塗られたテーブルがリゾートっぽくてステキな上に、複数言語のメニューも観光客向けっぽさが全くなくてかわいい。そして日曜日の午後とはいえ、何時になっても常に満席どころか、まだまだテーブルが空くのを待つ人がたくさん!
飲み物はもちろん、サングリア。
パエリアができあがるまでの時間、前菜にいただいたのは、
ヤギのチーズのサラダ(だっけ?)
と
ポテト・サラダ。
どちらも、見た目もとってもおしゃれなだけでなく、味ももちろん抜群!
おいしい、おいしいと言っている間に本日の主役、パエリア登場。
どーーーん!
これ、実は2人前。ま、言い訳をすると、大きなお鍋に、お米の粒はほぼ、1つずつで層になっているくらいの薄さ。それが全く焦げ付かず、アイスクリームのスプーンをちょっと大きくしたような、うすい木のスプーンですくってお皿にとって、いただく。
味がじっくりとしみて、日本のご飯ともイタリアのリゾットとも違って水分が飛んでいて、それでいてパサパサでもなく、ほんとにおいしい。
前菜も結構なボリュームだったし、ひゃ〜っと驚いたパエリアもさすが日本女子、3名で1粒も残さずに完食。さすがに、デザートは無理だわーと言っていたのに、ウエイターの女の子の感じのよさと勧め上手に乗せられて、1つを3人でシェアすることに。
ああ〜もう食べ過ぎでお腹がはち切れるかと思ったけど、案外その数時間後にまた夕食を食べた自分たちの強靭な胃にばんざーい!
Escaribà
AV. Litoral, 42 Barcelona
Tel. 93 221 07 29
www.xiringuistoescriba.com
15 ottobre 2013