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ヴェネツィア ときどき イタリア

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中世のピアチェンツァ

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ミラノのあるロンバルディア(Lombardia)州と、トリノのあるピエモンテ(Piemonte)州とにはさまれるようにある ピアチェンツァ(Piacenza)は、エミリア・ロマーニャ(Emilia Romagna)州にありながら、どちらかというと小さいミラノのような雰囲気がある。

ポー川沿いのここに町ができたのは、ローマ帝国時代、紀元後218年。
西ローマ崩壊後は、一度、ロンゴバルディの支配を経て、774年に伯爵領、そして司教領へ。12世紀初めには、自治都市となった。

その自治都市を象徴するのが、こちら、パラッツォ・プッブリコ(Palazzo pubbulico、市民館)。
ヴェネツィアのパラッツォ・ドゥカーレ(Palazzo Ducale、総督館)にも似た、下がアーケードに、上がブロックになった建物は、簡単に言うとその自治政府というか、近代の民主主義とは厳密にいろいろ違うものの、ともかく大勢の市民が集まって何か決めごとをするための場所。もともとは広場でやっていたのだろうが、雨しのぎの屋根を付け、その上に役員会議室などを作った。





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北から中部イタリアの、中世の自治都市に特徴的なもので、ここではその外観からか、ゴティコ(Gotico、ゴシックの意味)と呼ばれているが、ロンバルディア地方をはじめとする北西イタリアではブロレット(broletto)というところが多い。ほかに、Palazzo della Ragione, Palazzo del Popoloなど、名前は違えど、基本的な役割は同じ。

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1281年建造、アーチの装飾が少しずつ違ってきれい。

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もう1つはもちろん、ドォーモ(大聖堂)。
もともとはおそらく、初期キリスト教時代にすでに聖堂が建てられていたところに、今の建物ができたのが1233年。

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ファサードは、ロンバルディア・ロマネスクと呼ばれるスタイル、切妻屋根の比較的シンプルな表面に、薔薇窓と装飾用ロッジャでアクセント。3つの入口のアーチはそれぞれ、彫刻で飾られている。

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たとえば、中央の一番外側は、12星座。扉の上枠は、キリストの受難の物語など。

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そのアーチを、ライオンが背負っているのは、パルマやモデナなどでも見たパターン。
てっぺんの、上下左右の長さが同じ十字型のくり抜きがさりげなくかわいいのだが、これがあとで、思わぬところで生きてくる。

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中は、 外から見たよりも縦長に引き延ばされた感じが強く、3廊式、ラテン十字型のプランのゴシック様式。
入って右側の2本目の柱の聖母像は、いわゆる奉納のためで、14-15世紀に描かれたもの。

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主祭壇の多翼祭壇画は、アントニオ・ブルレンゴ(Antonio Burlengo)の木彫、バルトロメオ・ダ・グロパッロ(Bartolomeo da Gropallo)の絵で、1447年作。

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中央のクーポラ、1625年にマラッツォーネ(Marazzane)が、預言者イサイアとダヴィデを、残りは彼の死後、グエルチーノ(Guercino)が引き継いだ。
ただし、訪ねたのがすでに夕方だったため、残念ながら堂内が暗く、このクーポラは強すぎる照明がかえって邪魔になってよく見えなかった・・・(涙)

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ゴティコのあるカヴァッリ広場から、ドォーモへと向かう1本道。

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イタリアで薬局を示す緑色の十字の電工掲示板、そんなに長くもない道なのに、薬局が2つも3つもあった。

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その緑十字が、狭い道の向こうに見えるドォーモのてっぺんの小さな正十字型とちょうど交差しあって、写真には全くうまく映っていないのだけど、十字がたくさんちりばめられているようで、かわいかった。

・・・ピアチェンツァも、また行かなくっちゃ。

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5 novembre 2013
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by fumieve | 2013-11-06 17:00 | ほかのイタリア
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