ブログトップ

ヴェネツィア ときどき イタリア

fumiemve.exblog.jp

ヴェドヴァとティントレットを並べてみたら

a0091348_19423017.jpg


1919年8月9日生まれ、2006年10月25日に亡くなったエミリオ・ヴェドヴァと、
1518年9月29日生まれ、1594年5月31日逝去のヤコポ・ティントレットと。

ほぼ500年のときを隔てて同じヴェネツィアに生まれた、2人の画家を同時に並べるとどうなるか。
館のほぼ全体を、ティントレットの巨大な油彩で覆っているスクオラ・ディ・サン・ロッコ(サン・ロッコ同信会館)の広い空間を利用して、ヴェドヴァの作品が天井からぶら下がっている。
歴史的な建物の中で現代アートの作品を見るのは、ビエンナーレの展示やイヴェントの中では定番と言ってよく、もちろんそのミスマッチな出会いが面白いのだけれども、それ自体今さらめずらしいものではない。
そしてティントレットといえば、まさに2年前のビエンナーレで、企画部門の冒頭に代表作3点が展示されて賛否両論を呼んだが、あのとき、現代美術展に堂々乗り込んだティントレットが、今回は自らの「館」で現代美術を迎え撃つ格好となった。



a0091348_1943175.jpg


で、意外とこれが面白い。
これも、ティントレットの、16世紀ヴェネツィア派の絵画だけに集中したい、という人には、もしかすると不評なのかもしれない。が、まずヴェドヴァの作品は、4年前に開いたヴェドヴァ美術館で、こうして宙づりで見るのに慣れている、といったら変かもしれないけど、違和感がない。そして、確かに、入口、イコール1階の大広間に入ったとたんに、これらの絵が目に飛び込んでくるが、実はティントレットの作品1つ1つをじっくり見るには、とくに邪魔になっているわけではない。

そして、興味深いのは、当たり前といえば当たり前なのかもしれないが、この抽象画の画家ヴェドヴァもかつて、地元の巨匠ティントレットの作品を見にここへ通い、スケッチし、またインスピレーションを受けて新たな作品に仕上げていること。
そんなスケッチなどの小品が、1階の階段脇、小さな部屋に展示されている。

a0091348_19432593.jpg


館内撮影禁止のため、画像はすべて、公式FBから。面白かったのはこの新聞記事、上の、「最後の晩餐」の対比写真のほか、ヴェドヴァとティントレットの、晩年の肖像がそっくり!というもの。
右はルーヴル美術館所蔵のティントレット自画像だが、確かに・・・。

a0091348_1943193.jpg



(会期中に紹介するつもりだったが、気がついたら終わっていた・・・すみません)

Vedova Tintoretto
Scuola Grande di San Rocco
24 mag - 3 nov 2013


17 novembre 2013
[PR]
by fumieve | 2013-11-17 19:46 | 見る・観る
<< ガリバルディ通りで会いましょう... 「南イタリア モザイクの旅」最... >>