ブログトップ

ヴェネツィア ときどき イタリア

fumiemve.exblog.jp

第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ(回想)・19〜ポルトガル

a0091348_0595149.jpg


ヴェネツィアはもともとこういう町だから、教会の鐘楼やクーポラを背景にして、水の上に船が浮かんでいても特に珍しいことではない。それも、日常生活用の船、や観光船以外にも、最近はプライヴェートの立派な船が停泊して、VIPなパーティーなど開催するのも流行しているから、(個人的にはそういうのには招かれたことはないけど)そこに停まっている船がイベント会場になっていても、もはやそう驚くこともない。

ビエンナーレのメイン会場の1つ、ジャルディーニの入口真ん前あたりに、ヴェネツィアの水上バスとそう変わらない、どうってことない船が1つ浮かんでいても全く気にも留めなかったし、だからこそ、それが今回のポルトガル館だと知ったときには、へえっと思った。



a0091348_0595866.jpg


外壁は、リスボンの町並みを描いたアズレージョ(ポルトガルの青いタイル)。港の、水際の風景がなにげに呼応している。

a0091348_0595545.jpg


甲板は、床も欄干も、ベンチもすべてコルク!グラス置きだろうか、コルクが丸くくり抜かれていて、これはなるほど多少の揺れにも強くて便利かもしれない。

a0091348_103547.jpg


a0091348_101942.jpg


船内は、一転して、海中の迷宮。それもぬいぐるみや編みぐるみでできたかなりキッチュな感じ。そういえばここ最近、針と糸や編み針を使った作品がはやっているっけ。

a0091348_10836.jpg


作家、Joana Vasconcelos は、ヴェネツィアとリスボンに共通する「水、航海、そして乗船」という3点をキーワードに、こちらの作品を創造した。船は、Cacilheirosと呼ばれ、リスボンで渡し船に使われている本物で、それを改造したらしい。・・・なるほど、ほんとにヴェネツィアのヴァポレット(水上バス)みたいなものということか。

欧州の中でも、例えばルクセンブルグなどは、ジャルディーニ会場内に自前のパビリオンを持たないものの、町の中で毎年同じ会場を固定して使っているが、ポルトガルは、毎回、放浪している。今回はまさにその漂流生活をも展示しているように思えた。

現代アート作品としては、それこそとくにどうってことないのかもしれない。どちらかというと、癒し系パビリオンというべきか。でも、この力んでいるような、全然力んでいないような、テーマといい作品といい、ヴェネツィアのビエンナーレという国際美術展に参加する国別パビリオンがこれ、というのは結構いい。

a0091348_104365.jpg


Portogallo
Trafaria Praia
Joana Vasconcelos
Curatore: Mìguel Amado
Riva dei Partigiani

18 gen 2014
[PR]
by fumieve | 2014-01-19 01:04 | ビエンナーレ2013
<< イタリア食材店イータリー、ジェ... イタリアで、初めてのスキー >>