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ヴェネツィア ときどき イタリア

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第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ・番外編、美術手帖2013年8月号(・・・いまさらながら・・・)

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・・・世界的に国際展が乱立するなかで、・・・改めてここには今後のアートシーン、ひいては国際社会の行方を占うヒントが詰まっている唯一無二の国際展だと感じた・・・

美術手帖2013年8月号。編集長岩渕貞哉氏の巻頭のことばを読んで、単純に、ほんとうに嬉しく感じた。

もうとっくに会期の過ぎてしまった昨年のビエンナーレの特集号。日本に帰国中、本屋でバックナンバーを見つけて買ってきたのを、ここ数日でようやく目を通している。

一度キーポイントをつかんでしまえば、次々とつながってどんどんわかりやすくなる中世から近代の美術と違い、現代アートは私にとってそんなつながりが見出せず、相変わらず、よくわからないまま。
たまたまヴェネツィアに住んでいるから、せめてビエンナーレというイベントだけはできるだけフォローしようと思っているけれど、それも1つ1つの作品、1つ1つの展示については、わかるか、わからないか、共感できるかできないかと、自分を疑いながら見ている気がする。
ヴェネツィア・ビエンナーレは、公式展だけでもざっと150くらいの企画が一同に介しているから、その横の比較と、過去、つまり縦とのつながりとを手がかりに見方を模索しているものの、ほかの国際的な現代美術展には足を運んだことがないし、イタリアの場合、中にいると自画自賛的な評価しか得られないことも多い。

毎回、開幕直後の、新聞の特集記事などは送ってもらって目を通しているのだけど、日本の美術専門誌がヴェネツィア・ビエンナーレをどう評価し、紹介しているのか。 外から見たヴェネツィア・ビエンナーレがいったいどういう位置づけにあるのか、気になっていた。

その美術手帖でさえ、ビエンナーレ単独の特集は久しぶりだったらしい。
好きだったものの記憶をたどるのはもちろん、自分では意味がわからなかったものを「なるほどそういうことだったのか」と今さら合点してみたり、いくつかの見逃したものを「しまった!」と思ってみたり(涙)。そうか〜、ヴェネツィア・ビエンナーレって、やっぱりこんなに面白いんだ、と引き込まれるように読んだ。

特別表彰を受けた日本館に大きくページを割いているのはもちろんとして、「作業日誌」の中に友人の姿を発見!通常は表に出ることのない裏方さんたちの仕事が気になる私としては、やはり嬉しかった。

ヴェネツィア・ビエンナーレの何が面白いのか。
そのビエンナーレ特集であるはずの美術手帖の表紙が、同期間に開催中とはいえ、公式展とは別の、「ルドルフ・スティンゲル」展の写真であったりするところがまさに象徴的。ビエンナーレとはいえ、うかうかしてはいられないし、でもそれもこれも全部ひっくるめて、これがやっぱり「ヴェネツィア・ビエンナーレ」なのだから 。

来年のビエンナーレが断然楽しみになったと同時に、今度はちゃんと期間中にこの特集号を手に入れて、案内を参照しながら会場を回ってみたいと思う。
美術手帖さん、2015年もぜひ、単独特集でお願いします!

22 gen 2014
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by fumieve | 2014-01-23 07:57 | ビエンナーレ2013
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