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ヴェネツィア ときどき イタリア

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第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ(回想)・20〜イラク

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ビエンナーレの町中展の楽しみは、ふだんは解放されていない古いお屋敷や歴史的建造物の中に入れること。はっきり言って、展示そのものよりも建物により興味を引かれてしまう場合もある。
定位置にパビリオンを持たないイラクも、そんな「お屋敷」を借りたパビリオン。
お屋敷と言っても、通常は家具や調度品などは一切取っ払われた展示用のスペースになっているのが普通だが、このイラク館はまさに、いったいどこからどこまでが「アート」なのか、一段と混沌としている。



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というのも、テーブルやソファなどが、そこに人が暮らしているように、ごく普通に置かれており、ビエンナーレというよりは、美術好きのお金持ちの友人のお宅に招かれたような気分。
お気に入りのクッションを抱え、ゆったりとくつろぎながら、パソコンで映像作品を観たり、画集をめくったり・・・。

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極めつけは、ダイニング・キッチンではお茶のサーヴィスもあったこと。
今回は、ジャルディーニ会場内での英国館でもお茶が出たけど、ここはほんとに、サーヴィスをしてくれるお兄さんと向き合って、おしゃべりをしながらイラクのお茶とお菓子をいただく。よく聞くと、彼は実はイラク人でなく、イラン人だそうなのだが・・・まあ、そこはご愛嬌。

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前回紹介した「美術手帖」によると、このイラク館、参加作家はみなイラク人だが、キュレターは英国のジョナサン・ワトキンス氏とのこと。なるほど最近は、ただ「見せる」だけでなく、心地よい空間の中で「体験させる」のが英国の、ひいては世界の現代アートの流れなのかもしれない。
・・・お茶とお菓子につられるわけではないけど、こういうの、いいなと思った。

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Iraq
Welcome to Iraq
Abdul Raheem Yassir, Akeel Khreef, Ali Samiaa, Bassim Al-Shaler, Cheeman Ismaeel, Furat al Jamil, Hareth Alhomaan, Jamal Penjweny, Kadhim Nwir WAMI (Yaseen Wami, Hashim Taeeh)
Curatore: Jonathan Watkins
Ca’ Dandolo, San Polo 2879 (S. Tomà)

5 feb 2014
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by fumieve | 2014-02-06 08:39 | ビエンナーレ2013
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