「こどもたちのカーニヴァル」が、ヴェネツィア・ビエンナーレ主催ならではなのは、「大人の」ビエンナーレとのコラボレーション。今年は、ダンス・ビエンナーレのディレクター、ヴィルジリオ・シエーニ(Virginio Sieni)氏の振り付け、演出で、こどもたちによるパフォーマンスも行なわれている。
タイトルは、全体のテーマと同じ「ビスケットのちいさなおうち」。
会場に入ると、真ん中に建つ「小さなおうち」、本物のトスカーナ風ビスケットがまわり中にはりつけてあるから、ほんのりと甘いいい香り。
まだ小学校にもあがっていないかもしれないほんとにちびっこたちから、やはり中学にはまだあがっていないかな?というくらいのお姉さん、お兄さんまで、こどもたちの演劇ともダンスともいえるすてきなパフォーマンス。セリフはないけれども、テンポも速く、案外複雑な演出に、最近記憶力のとみに弱っているおばさんとしては、「よくこれだけ覚えているな〜」とそれだけでも感心。でもそれ以上に、お子様の学芸会というよりは、ほんとにパフォーマンスとして十分におもしろい。こどもってすごい〜。
前述のように、振り付けはプロの大人によるものだが、衣装はコネリアーノという、ヴェネツィアから50kmくらい北に上がったところにある専門高校(Istituto Professionale dell’Industria e dell’Artigianato Innocenzo Pittoni)の生徒さんたちによるもの。
写真は素人写真でブレブレだけど、このエネルギーを感じとっていただけたら、と思うのであえて何枚か載せておきたい。
子どもたちのラボと同様、ジャルディーニ内の中央館にて、
2月22, 23, 27日、3月1,2,4日の、各日16:00, 16:30, 17:00から。
入場は無料だが50人限定なので、できれば予約したほうがよさそう。
La Casina dei biscotti
Performance ideata e coreografata da Virgilio Sieni
Giardini (Padiglione Centrale)
http://www.labiennale.org/it/biennale/carnevale/performance.html
24 feb 2014