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ヴェネツィア ときどき イタリア

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いきなり大ファン! トリオ・ディ・パルマ

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友人aさんに誘っていただいた、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場の室内楽コンサート。

そういえば、ふだんオペラは聴きにきているし、ピアノやオーケストラの演奏会も何度か来たけど、ここで室内楽を聴くのは初めて。

さらに、オペラのほか、古楽器のバロック演奏会などは案外聴く機会があるのだが、ベートーベンやブラームスって、ずいぶんごぶさただった。
ベートーベンというと、 以前は友人の演奏会や、プレミオ・ヴェネツィアというピアノ・コンクールなど、ピアノ曲を聴く機会が多かったのだが、その中でも、強烈に記憶に残っているのは、ピアノ・ソナタ全32曲を演奏したピアニストがそういえばいたこと。今思い出しても、あれはすごかった・・・。

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・・・と思いながら聴き始めたトリオ。ともかくそのときの印象が強すぎて、やたら重厚壮大なイメージだったベートーベンなのだが・・・あれっ?ベートーベンって、こんなに繊細で軽やかで、しかもモダンだったっけ???
ヴァイオリンとチェロとピアノという、3つの楽器の音が三つ巴となって、きゅっと絞って一体化するかと思うと、順番に、花びらをひらいて、それぞれの魅力を惜しみなくさらけ出す。オーケストラでもソロでもない、このユニット感がもともと室内楽の魅力だけれども、このトリオの息の合いようというのか、絶妙なバランスはすごい。
その中でもとくに、チェリストのエンリコ・ブロンツィ氏のパフォーマンスに目が釘付け・・・。ふだんは花形ヴァイオリンを下から支える、どちらかというと控えめな存在のチェロが、前面に出て、歌う、嘆く、訴える、笑う、はじける・・・。
そのゾクゾク感は、同じくいつもは地味な存在の、バス・クラリネットのソロを聴いたときにも似ている。(ご参照、「皇帝ティトゥスの慈悲」)こういう職人的楽器がもともと好きだけれど、そんな楽器が活躍する演奏、さらに好きだわ〜・・・。

定期会員として、このフェニーチェ劇場で室内楽常連のaさんは、実はこのチェリストに前から目をつけていたらしい。このトリオだったり、それ以外だったり、ヴェネツィアで既に何度も登場しているのだそう。
でも今晩は、ピアノもヴァイオリンもよかったわね〜、と。どうしても抜けられない会合のため、来られなかったご主人のおかげで、代わりにご招待いただいてこの演奏を聴けたのは超ラッキー。
ほぼ満席の会場の大半は、どうやらそんな、地元の音楽好きの方々。皆、定期会員で、友人同士、顔見知り同士、声を交わしている。ふだん私がオペラを観ているのは、周りがほとんど外国人観光客ばかりという席なので、こういう、地元の人々が劇場に集いその活動を支えている、ヴェネツィアでもまだそういう伝統が生きているのを実感して嬉しく思った。

・・・aさんご夫妻のように、定期演奏会に2人で通う、そんな大人(!)になりたいと密かに思っていたのに、人生どこでどう狂って、こんなに違うことになってしまっているのだろう???

Ludwig van Beethoven
Trio per pianoforte, violino e violoncello
in la maggiore, "Arciduca"

Johannes Brahms
Trio per pianoforte, violino e violoncello
in mi minore, Op. 8

Trio di Parma
Ivan Rabaglia ヴァイオリン
Enrico Bronzi  チェロ
Alberto Miodini ピアノ

aさん、ほんとうにすてきな夕べをありがとう!
そして、とりあえずこのトリオには今後、要注意。

(写真は、http://www.culturaspettacolovenezia.it/ から拝借。)

28 marzo 2014
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by fumieve | 2014-03-28 22:42 | 聞く・聴く
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