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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ロマネスク洗礼堂の洗礼盤、ヴェローナ

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大聖堂の脇から出て、考古学エリアの右側にあるのが、1123年ごろに建てられた洗礼堂。
洗礼堂が教会の中でなく、独立した建物として存在するのは、イタリア初期キリスト教時代〜中世の特徴で、アクイレイアやグラードの例はもちろん、時代の近いものとしてはとくに、パルマやピサの巨大な洗礼堂がよく知られている。
それらの洗礼堂はしかし、洗礼盤の形に合わせて、八角形であることが多いのだが、このヴェローナの洗礼堂は3廊式のバジリカ型なのが特徴的。





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だが、中央におわしめす主役、洗礼盤の迫力たるや、すごい。
さすが石の産地ヴェローナ、まずこの、八角形の洗礼盤がレリーフ板を組み合わせたものではなく、まるまる、一枚岩から掘り出しているというのだから、まずそれだけでビックリ。

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8面の「絵」は、正面がキリストの洗礼の場面。そして半時計回りに、受胎告知、キリストの誕生、羊飼いたちの礼拝、東方3賢王の礼拝、ソロモンの幼児虐殺、そしてエジプト逃避・・・と続く。多角面の「レリーフ」というと、これまたピサやシエナにある、ピサーニ・ファミリーの説教壇を思わせるが、ほぼ丸彫りに近くリアルなピサーニ彫刻に比べると、こちらはまだかなり平面的で、ロマネスクらしい素朴さが個人的にはかなりツボ。

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あるいは、北東の国境の町、チヴィダーレに残るロンゴバルド族の洗礼盤に比べると、断然洗練されているというのか、着実にローマ文化を受け継いだ彫刻であることもまた一目瞭然。

(・・・とここまで書いて、リンクしようと思って、ニコロ&ジョヴァンニ・ピサーニの説教壇も、ロンゴバルドの洗礼盤も、このブログで紹介していなかったことに気がついた・・・美術史的にはそれらの方がかなり重要なので、念のため。)

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このブログも、もう少し整理して体系的に、と思うのだが、日々の生活に追われ、とりあえず思いついたこととぽんぽんと紹介していくだけで精一杯。ま、そのうち・・・)

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Battistero San Giovanni in Fonte
Complesso del Duomo, Verona

24 mag 2014
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by fumieve | 2014-05-25 06:11 | ほかのイタリア
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