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ヴェネツィア ときどき イタリア

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フオーリ・サローネ2014〜4・日本×イタリア

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デザイン。
それは裏に、いい作り手があって初めて、生きてくる。
それは例えば車のような、大きな工場で製造されるものであっても、逆に小さな工房で1つ1つ手作業で作るものであっても同じこと。



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実用のための「デザイン」というもの、その基本中の基本に立ち返っているのが、「ファブリカ・デル・ヴァポーレ」という会場内の、Hands on Design という展示。木工、ガラス、そしてフェルトと全く異なる工房が一緒に軒を並べたこの部屋は、工房における伝統的手法のモノ作りに、現代的デザインをいかに取り入れるか、という試みの集まり。手仕事好きとしては、それだけでもちょっとワクワクする空間なのだが、この中で、プロジェクト内プロジェクトとして展開していたのが、ミラノ在住デザイナー、椎名香織さんプロデュースのJ+I。イタリアの手仕事と日本のデザインとのコラボを探る企画で、日本人の女性デザイナーさん5名が参加している。

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たとえば、ヴェネツィアの、ムラーノを代表する老舗ガラス工房の1つ、エルコレ・モレッティ。ムッリーネといういわゆる金太郎飴風に制作した模様ガラスを使ったモダンなデザインが彼らのウリなのだが、イタリア内外のデザイナーさんによる作品は、なるほどそれぞれ個性的。いかにも日本風、と思うと日本人のデザイナーさんでなかったりするのもまた、おもしろい現象だと思うが。
ちなみに、上の写真、左から2列めの花びら型のが菰田和世さん、右端が前田邦子さん。

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こちら左が安積朋子さん、右が伊藤志信さん。

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そして、この右側が、Shiina+Nardi Design。
(私はこの左側の、Spalvieri/Del Ciottoの Zoo という作品がお気に入り。)

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ガラスのビーズをハンドルに使った、伊藤志信さんのバッグ。これもすてき。

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あっ!そしてこの、安積朋子さんの、ムッリーネの三角パズル、かなり欲しいかも・・・。

それぞれ、製作中の映像も見せているのだが、つくづく、ほれぼれ見とれてしまったのが、Tumar (www.tumar.com) という、キルギスタンの手打ち(?)フェルト。羊毛をたたいてたたいて、やがて一枚の布、あるいは形にしていく、イタリア語で言うところのpazienza、日本語で言うと・・・我慢・・・というより、忍耐、だろうか。気が遠くなりそうなその作業によってできあがっているのが、椎名さんの作品。(写真冒頭)
これ、木工のSlow Wood 工房の側には、同じように球からデザインしたこんな作品もあって、どちらも、材質はもちろん、作り手の「手」のあたたかみを十分に感じさせつつ、モダンでシンプルなデザインのために決して重くならず、むしろとっても軽やか。こうして家の中に1つ2つ、あったら楽しいだろうと思う。

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が、実は、ここで一番気になったのが、キツツキのコートフック。
これはかなり本気で欲しい・・・。

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もう1カ月以上も前の話になってしまったが、フオーリ・サローネ、思い出す限りでもう少し紹介しておきたい。

フローリ・サローネ2014 

Hands on Design
www.handsondesign.org

J+I
http://jplusi.com

Fabbrica del Vapore
Via Giulio Procccini 4, Milano
8-16 aprile 2014

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27 mag 2014
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by fumieve | 2014-05-28 06:58 | ほかのイタリア
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