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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ヴェネツィアの謎、サンタ・ルチア駅の場合

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かつてイタリアでは、鉄道駅というところには基本的に、最低限の設備のみがあるかないかで、あとはほとんど何もない、そっけない場所だった。

2000年の、ヴァチカンのミレニウムを控えて、ローマのテルミニ駅が整備され、画期的にきれいになって、日本やほかの国のようにいろいろなお店が入ってから、ミラノやフィレンツェ、ナポリなど大きな駅から中規模な駅まで、次々と改装されてこぎれいになっていった。新しい特急電車の導入もその後押しになったと思われる。



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ヴェネツィアの「中央駅」というか「終着駅」にあたる、「ヴェネツィア・サンタ・ルチア(Venezia S. Lucia)」駅もずいぶん長いこと工事をしていたが、最近ようやく、ほぼ全体像が見えてきた。どこもツルツル、ぴかぴか、なのはいいけれど、気になるのは、地べたに直接座る人々の多いこと。

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・・・それもそのはず、新しくキレイになったのはいいけれど、この駅、待合室もなければ、ベンチの1つもない。いや、それぞれのホームには石のベンチがあるのだが、電車が到着する直前まで、ホームは表示されていないことも多く、また、ホームにはその電光掲示板がないので、そちらに行く気がしないのが人情というもの。

今、何もない、このツルツルのスペースに、改装前は確かに、ベンチがあったのに・・・。

大勢の観光客でごったがえすヴェネツィア駅で、すべての乗客にベンチが行き渡るのは不可能だと思う。だが、せめて小さなお子さん連れの家族、お年寄り、妊婦さん、あるいは体調のすぐれない人が、ちょっと腰をおろすだけの、最低限の数でもいいから、以前と同じように置いておくわけにいかなかったのだろうか?

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(柱やウィンドウの周りには、ごくごく低いバーがあり、そこに座っている人々もいる。)

ベンチがない、のは、実はイタリアの各地でよくあることで、浮浪者などがいついたりしないよう、工夫しているつもりなのはわからないでもないけれど、それでもやはり、腰掛けるところが1つもないというのは、何か間違っていると思う。

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これがまだまだ改装途中の、一時的な状態で、この雑文がすべて杞憂となることを心より願う。

30 lug 2014
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by fumieve | 2014-07-31 04:22 | ヴェネツィア
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