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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ゴルドー二劇場にて、ゴルドーニを体験する

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幕開けは1人の若者の旅立ち。舞台は18世紀ヴェネツィア、カーニヴァル最終日の朝、静かに去って行こうとする彼を、あの手この手で引き止める周囲の人々。

18世紀、ヴェネツィア生まれの喜劇作家カルロ・ゴルドー二(Carlo Goldoni)は、地元であまり評価されないまま、当時のヨーロッパの文化の中心地であったパリに向かい、フランスで客死する。
舞台の青年はだから、きっとゴルドー二本人でもあるのだろう。



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ヴェネツィアの人々の喜怒哀楽をおもしろおかしく、でもちょっとシニカルに描いたカルロ・ゴルドー二は、同時代の画家、ピエトロ・ロンギ(Pietro Longhi)の劇作家版と言うとわかりやすいかもしれない。
そのゴルドー二の作品から(おそらく有名な)場面を切り貼りして作った「ヴェネツィアのフレスコ画」は、ゴルドーニという人のお芝居の入門編として、ゴルドーニ劇場でこの夏、上演中。
ゴルドーニの戯曲に詳しい人ならば、おそらく、「あっこれはあの作品の!」と楽しめるのかもしれない、お恥ずかしながら、ほとんど知らない者としてはかえって、何か有名な作品のほうが、あらすじなど予習することもできるし、わかりやすいのではと思った。
実際、会話はすべてヴェネツィア弁、英語字幕付き、となると、誰でも簡単に楽しめますからぜひどうぞ〜・・・とはちょっと言い難い。

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それでも、たくさんの絵本などでも知られる、エマヌエーレ・ルッツァーティ(Emanuele Luzzati)のリアルと幻想の交錯する舞台美術が美しく、登場人物たちの衣装も本格的。まあ、ストーリーがきっちり全部わからなくても、動いてしゃべる「ロンギの絵」ぐらいの気分で見に行くと、ぐっと楽しめるだろう。18世紀ヴェネツィアにどっぷり浸れることは間違いない。
7、8月は毎週火・金で開催してたが、残る公演日は不規則のため、サイトで確認を。

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(舞台写真3枚、どこかのサイトから拝借したのだが、どこだかわからなくなってしまった・・・すみません。)

脚本・監督 Giuseppe Emilliani
舞台美術 Emanuele Luzzati
美術制作 Federico Cautero
衣装 Stefano Nicolao
音楽 Massimiliano Forza
編集 Fabio Valdemarin

Goldoni Experience. Affresco di Venezia
Teatro Carlo Goldoni
http://www.teatrostabileveneto.it/detteatro2.asp?id=26697&sku=97751

公演後、1杯の「ベッリーニ」つき。

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23 ago 2014
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by fumieve | 2014-08-24 00:23 | 見る・観る
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