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ヴェネツィア ときどき イタリア

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第71回ヴェネツィア映画祭・1〜いい幕開け

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昨日の薄ら寒い雨が嘘のよう、さわやかな夏の晴天が戻った今日27日、ヴェネツィアのビーチ・リゾート地、リド島で第71回ヴェネツィア国際映画祭が開幕した。

スター不在で注目度に心配のあった今年の映画祭だが、今日はさすがに、午前中からレッドカーペット前に陣取る女の子たちが。19時のオープニング・セレモニー開始直前は何重にも人垣ができていた。



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働く人々。

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やじうま。

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こちらもも働く人々。

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(この画像のみ、公式サイトより拝借)

オープニング上映は、「バベル」などの作品で知られるメキシコ人監督、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの「 Birdman Or (The unexpeced virtue of ignorance)」。「バットマン」のパロディーのようなタイトルとビジュアルは、もちろんあの「バットマン」を意識したもの。いや、それどころか、バットマンと同じマイケル・バートンが主役を演じているのだからシャレも本物。だが、単なるパロディーでも、単なる「その後」でもなく、これが一ひねりも二ひねりもあって、面白かった。

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90年代、アクション映画「バードマン」でヒーローを演じたRiggan Thomson。
ブロードウェイで監督・主演俳優として舞台への挑戦を試みるが、かつての大ヒットによるイメージ固定化、熱しやすく冷めやすいメディアや観客の間で苦しんでいる。
怖いもの知らずで生意気な若造、離婚した妻の登場、と、ストーリーとしては決して目新しいものではない。大スターの娘の孤独と苦悩というテーマも、「ロスト・イン・トランスレーション」を彷彿とさせるが、ヒマと金をもてあましてドラッグに走り、リハビリ・センターにいたことがあるというこちらの方がより現実的でかえって違和感がない。
夢とうつつ。現実と舞台と、二重三重に交錯しているうちに、「現実」が揺らいでいく。
そして、安易にシリーズ再来を求める周囲と観客にガツンとパンチを与え、ときに本気でぶっとばし、上っ面の言葉でしか語らず本質を見ようとしない評論家にもチクリ。

批判や皮肉の精神を保ちつつ、それでいて難解すぎることもなく、ふつうに映画として観て楽しめるバランスのいい作品だと思う。

Birdman Or (The unexpeced virtue of ignorance), 米、119’
Alejandro González Iñárritu
Michael Keaton, Zach Gaifianakis, Edward Norton, Andrea Risebrough, Amy Ryan, Emma Stone, Naomi Watts

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映画に携わる人が多く集まる映画祭で、心地よい刺激のあるいいオープニングとなった。

71° Mostra Internazionale d'Arte Cinematografica
27 ago - 6 set 2014
www.labiennale.org

27 ago 2014
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by fumieve | 2014-08-28 13:29 | 映画
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