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ヴェネツィア ときどき イタリア

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アスコリ・ピチェーノ

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Ascoli Piceno
小さくてでっかい町、アスコリ

マルケ州南部の小さな町。
「ここは小さくてでっかい町だよ。海もあって、山もある。丘があって、川に囲まれ、シベリアからの風も吹けば、アフリカからの風も吹く。死ぬのが惜しいよ!」
と言い放ったのは、遅い時間に気持ちよく対応してくれた、ホテルのフロント氏。
私に言わせれば、海からは若干遠い(30kmくらい)、完全に山の中だけれども、それ以外は確かかもしれない。
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古代ローマの、サラリア街道(塩の道)上にあるこの町は、元々はローマ人よりも古い紀元を持つらしい。今の魅力は、イタリア中部らしい、丘の上に建つ城壁に囲まれた小さな町、中世の町並み、といったところだろう。
忘れてはならないのは、ここで生涯を終えた、15世紀ヴェネツィア生まれの画家、カルロ・クリヴェッリ。その代表作が、この小さな町にいくつも残されている。
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大聖堂(ドォーモ)の「多翼祭壇画」。隣接した教区美術館にある「聖母子像」。やはり同じアッリンゴ広場(Piazza Arringo)に面したアレンゴ館(Palazzo Arengo)にある市立美術館には、2つの多翼祭壇画。豪華な衣装には気を引かれつつも、その表現の固さ、硬さが強すぎてあまり好きになれなかったクリヴェッリだが、これを見て完全に前言撤回。おだやかな聖母の表情、多彩に対象を引き立てる詳細部の細やかな美しさに圧倒された。
それだけの環境で、食に恵まれないはずはない。今回は短い滞在で限られたものしか口にしていないが、オリーブにひき肉を詰めて揚げたもの(名称書きとめ忘れた!)、ポルケッタ(豚の丸焼き)が圧巻。オリーブは同じアッリンゴ広場、店先の屋台でも、揚げたてを売っていた。

町の地図やガイド(有料、5ユーロ)がコンパクトなわりになかなか充実している。観光誘致に力をいれているが、まだまだ観光客が少ないのだろう。どこも皆、親切で人当たりがよかっただけに、ツーリスト・インフォメーションの女性だけが、どこまでも無愛想だったのが気になった。

3 dicembre 2006
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by fumieve | 2006-12-04 09:07 | ほかのイタリア
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